【夏】抗酸化作用でも注目の健康野菜『トマト』
★効用
・風邪予防
・ストレスへの抵抗力強化
・美肌保持
・高血圧予防
・がん予防
・アレルギー予防
・老化防止
・食欲増進
・動脈硬化予防
・整腸
★栄養
《色素成分が活性酸素を除去》
通常、緑黄色野菜とされるのは、100g中のカロテン含有量が600マイクログラム以上の野菜をいいます。
トマトは390マイクログラムにもかかわらず、1回の使用量が200g(中1個)と多いため、例外的に緑黄色野菜に分類されます。
トマトの成分では、その鮮やかな赤い色の元、リコピンという色素も見逃せません。
そのほか、ビタミンではCも多く、ビタミンB群・E・P・Hなども含まれています。
ミネラルでは、カリウムが豊富です。
★とり方
《植物油やチーズといっしょに》
ビタミンAはもとより、ビタミンCやB群など水に溶けやすい成分まで、残さず摂取できるスープ煮のような料理がおすすめ。
量がたっぷりとれるメリットもあります。
また、ビタミンEの豊富な食品を組み合わせれば、抗酸化力がより強力になり、がんや老化の予防効果がアップします。
サラダのドレッシングやトマトソースなどにオリーブ油を使う工夫をしてみましょう。
美しい肌をゲットしたい人、ストレスに強くなりたい人は、肉類、チーズ、卵など、たんぱく質食品との組み合わせが効果的。
★おすすめレシピ
《冷たいトマトのスパゲティー》2人分
<材料>
トマト 2個
バジルの葉 4枚
オリーブ油 大さじ1
バルサミコ酢・レモン汁 各小さじ1
にんにく(みじん切り) 少々
スパゲティー 160g
<作り方>
① トマトはヘタと種を取り細かいみじん切りに、バジルの葉は粗みじん切りににし、オリーブ油、バルサミコ酢、レモンの絞り汁、にんにくと混ぜ合わせます。
② スパゲティーは熱湯に塩を入れてゆで、冷水にとって冷やします。水けをしっかりきり、①のソースの中に入れ混ぜ合わせ、塩小さじ1/3、こしょう少々で調味して器に盛り、バジルの葉を添えます。
★下ごしらえ
《煮込むときは皮を湯むきして》
トマトの皮は、加熱してもやわらかくなりません。
煮込み料理の際は、皮を湯むきして使いましょう。
生食する場合でも、皮をむいたほうが、口当たりがよくなります。
湯むきの方法は、まずヘタと反対のほうに十文字の包丁目を入れます。
これを熱湯にくぐらせ、皮がめくれてきたら、手早く冷水に入れると、するりと簡単に皮がむけます。
★選び方
《たくさんあるときは冷凍を》
保存中の熟れすぎを防ぐために、必ずポリ袋に入れるか、1個ずつラップで包んで、冷蔵庫で保存します。
旬のトマトがかご盛で安く手に入ったときは、皮を湯むきしてから、冷凍保存しておくのもよいでしょう。
ジュースに、シャーベットに、ソースに、煮込み料理にと、手軽に使えて重宝します。
★トマト豆知識
ヨーロッパでは、「トマトが赤くなると医者が青くなる」「トマトのある家に胃病なし」などといって、昔からその健康効果を高く評価。
中国でも、からだを冷やし、のどの渇きを癒す漢方的効果がある食品とされてきましたが、最近では、動物実験によって、トマトに降圧作用があることも明らかに。
中国やドイツでは、高血圧患者の補助療法にトマトが用いられているとか。
血圧が気になる人は、毎日1個ずつトマトを食べるようにしては?
「カラダ快調!食べもの栄養事典 より」
栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分