【夏・秋】肥満ぎみの人はレバー代わりに血合いを『かつお』

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【夏・秋】肥満ぎみの人はレバー代わりに血合いを『かつお

★効用
動脈硬化予防
・心臓病予防
脳卒中予防
・高血圧予防
・老化防止
・ボケ防止
疲労回復
・精神安定
・貧血予防
・美肌効果
 
栄養
《血合いの栄養価はレバーに匹敵》
良質のたんぱく質が豊富で、本まぐろの赤身に告ぐ含有量です。
また、骨粗しょう症を予防するビタミンDも、刺し身を少し多めに食べれば、1日の摂取量を満たせるほどの量が含まれています。
 
そのほか、ビタミンB群、各種ミネラル、動脈硬化を防ぐ不飽和脂肪酸IPA(イコサペンタエン酸)タウリンなどの供給源としても高く評価できます。
 
血合い部分は、ビタミンB12や鉄がとくに多く、その栄養価は動物のレバーに匹敵します。
ビタミンB12は、たんぱく質代謝を促進する、神経機能を正常に保つ働きのほか、悪性貧血の予防・改善にも重要なビタミンです。
レバーほど脂肪がないので、ダイエット中の人はレバー代わりに利用するとよいでしょう。
 
なお、かつおは晩春から初夏にかけてと秋の2回旬があり、前者は“初がつお”、後者は“戻りがつお”と呼ばれます。
脂肪の含有量は両者で大きく異なり“戻りがつお”は“初がつおの”10倍以上。
ビタミンADなども、“戻りがつお”のほうが豊富です。
 
とり方
《薬味には一石何鳥もの効果が》
かつおの代表的な料理に、たたきがあります。
たたきにはしょうが、にんにく、ねぎ(たまねぎ)などが欠かせませんが、これらの薬味は、魚の毒を消す、味を引き立てる、ビタミンB1代謝を促進するなど、一石何鳥もの働きをします。
 
血合いは、佃煮などにすると、おいしく食べられます。
 
★おすすめレシピ
かつおのたたき》2人分
<材料>
かつお(刺し身用) 150g
レモン汁 大さじ1
だいこんおろし 1カップ
しょうが(すりおろし) 1/2かけ
にんにく(みじん切り) 1/2かけ
万能ねぎ 2
きゅうり 1/4
大葉 2
 
<作り方>
  かつおは金串を末広に打ち、皮目のほうから直火であぶります。身もあぶり串を抜き、氷水にとって水けをふき、厚めの切り身にし、塩小さじ1/5、レモンの絞り汁をふりかけ、下味をつけます。
  だいこんおろしは水けをきり、しょうが、にんにく、小口切りにしたねぎを混ぜ合わせます。
  器にせん切りしたきゅうり、大葉を敷いてかつおを盛り、②をかつおの上にかけ、しょうゆ大さじ1、酢小さじ1を混ぜたタレを添えます。
 
選び方
《縞目がはっきりしているものを》
背側が美しい青紫色をしているもの、縞目がはっきりしているもの、腹が銀白色に輝いているもの、えらが赤いものが新鮮です。
 
切り身やさくは、身の色が鮮やかで、弾力のあるものを選びます。
 
★保存法
《冷凍しても1か月が保存の限度》
 冷蔵庫で2日くらい保存できますが、身がやわらかく、傷みやすいので、扱いには注意が必要です。
冷凍する場合は、おろしてからラップで包み、急速冷凍を、保存期間が長くなるほど味が落ちるので、できれば2週間前後、長くても1か月を目安に使いましょう。
 
★注意点
《アレルギーの人はほどほどに》
 鮮度が低下すると、ヒスチジンによって中毒を起こしやすくなります。
新鮮なうちに食べることを大原則にしてください。
また、アレルギー体質の人は、生での多食を避けるのが無難です。
 
かつお豆知識
 日本人の味覚の原点ともいえるおなじみのかつおぶしには、うまみ成分とともに、たんぱく質。カルシウム、ビタミンB1B2なども含まれています。
だしとりだけでなく、いろいろな和食に利用したいもの。
 
なまりぶしは、かつおを節におろして蒸し煮し、生干ししたものです。
鉄をはじめ、生のかつおと同様の栄養が期待できます。
煮もの、あえものなどに利用しましょう。
「カラダ快調!食べもの栄養事典 より」
 
栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分