【オールシーズン】ビタミンB群の含有量はチャンピオン級『豚肉』

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【オールシーズン】ビタミンB群の含有量はチャンピオン級『豚肉』

★効用
疲労回復
・夏バテ予防
・食欲増進
・精神安定
・抗ストレス
・体力増進
・虚弱体質改善
・老化防止
・美肌効果
 
栄養
100gでほぼ1日分のビタミンB1をカバー》
豚は、野生のいのししを家畜用に改良したもの。
 
中国では5000年も前から家畜として飼育していたと記録がありますが、日本でポピュラーに食べられるようになったのは牛肉より遅く、明治30年代に“とんかつ”が大流行してからです。
現在、日本では、肉類の中で豚肉がいちばん多く食べられています。
 
栄養面での特徴は、まずビタミンB1の豊富さがあげられます。
その含有量は牛肉の約10倍、食品全体の中でもトップクラスで、疲れがたまっているとき、夏バテぎみで食欲がないときなどに食べると、たいへん効果があります。
 
また、ほかの肉類に比べて脂肪にオレイン酸リノール酸などの不飽和脂肪酸が多く、コレステロールが比較的少ないというのも、豚肉の特徴です。
 
たんぱく質源としても優れ、ビタミンAB2E、鉄、カリウムなども含まれています。
 
とり方
《アリシンとの組み合わせが効果的》
和・洋・中華風の料理に幅広く利用できるのが魅力です。
牛肉ほど部位による肉質の差はないのですが、とんかつにはロース、もも、ヒレなど、煮込み料理にはかたやばら、焼肉やソテーにはかたロースなどが向きます。
 
豊富なビタミンB1を体内でより効率よく摂取するには、たまねぎ、ねぎ、にんにくなど、アリシンを含む食材と組み合わせるのがポイント。
また、ビタミンB群は水溶性ですから、豚汁、スープ、シチューのような汁ごと食べられる料理もおすすめです。
 
★おすすめレシピ
《豚肉とキャベツの辛みそ炒め》2人分
<材料>
豚もも薄切り 150g
キャベツ 2
ピーマン 1
ねぎ 1/4
にんにく 1/2かけ
サラダ油 小さじ2
トウバンジャン 小さじ3/4
テンメンジャン 小さじ2
ごま油 小さじ1/2
 
<作り方>
  豚肉はひと口大に切り、キャベツは大きめのざく切り、ピーマンは乱切り、ねぎは斜め小口切り、にんにくは薄切りにします。
  フライパンにサラダ油小さじ1を熱してキャベツ、ピーマンを炒め、塩・こしょう少々で調味します。
  野菜を取り出し、残りのサラダ油を熱して豚肉を炒め、にんにく、ねぎ、ドウバンジャンを加えてさらに炒めます。
テンメンジャン、しょうゆ大さじ1/2、酒小さじ1、砂糖小さじ1/2を加えて炒め合わせ、キャベツ、ピーマンを戻して炒め合わせ、ごま油を回しいれます。
 
★選び方
《減量中の人はヒレやももを》
 赤身部分が淡いピンク色で、つやがあり、身がしまったものを。
また、脂肪がかためで白く、赤身と脂肪の境目がはっきりしているものほど上質で新鮮です。
 
なお、部位によって、たんぱく質や脂肪の含有量にかなり差があります。
摂取エネルギーを制限している人などは、低脂肪、高たんぱくのヒレやももを選ぶとよいでしょう。
 
★保存法
《ひき肉は加熱して保存するのが安心》
 冷蔵庫での保存期間は、薄切り肉が23日、かたまり肉は34日が目安です。
ひき肉は傷みやすいので、その日のうちに使いきるか、加熱して保存します。
 
★注意点
《中まで完全に火を通して食べること》
 寄生虫が心配されるので、生食は厳禁です。
必ず中まで完全に火を通すようにしてください。
 
★豚肉豆知識
漢方には、食べものは五臓六腑かに入って生命を守るという考えがあります。
そして、豚肉は、脾、胃、腎に入って体液や血液などの不足を補い、内臓を丈夫にしたり、老化を防いだりする働きがあるとされます。
 
そういえば、長寿で知られる沖縄県の豚肉消費量は、全国でナンバー1.
沖縄の人たちの長寿の秘訣は、豚肉にありそうです。
「カラダ快調!食べもの栄養事典 より」
 
栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分