科学が証明したタマネギの多彩な効能

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科学が証明したタマネギの多彩な効能
 
《ガン》
アメリカ国立ガン研究所のピアソン氏が提唱したデザイナーフーズ計画でも抗ガン食品として取り上げていますが、欧米や中国などの研究機関が行った多くの疫学調査により、とくに胃ガン、大腸ガン、食道ガンなどの消化器系ガンに対して顕著な予防効果があることが報告されています。
 
《心臓病・脳卒中(動脈硬化)
心臓病や脳卒中の多くは動脈硬化が引き金になります。
動脈硬化が起きると、血管が狭くもろくなり、血栓(血のかたまり)ができて詰まったり(心筋梗塞脳梗塞)、破れて出血しやすくなります(脳出血)
 
従って、心臓病や脳卒中を防ぐには動脈硬化血栓の予防が大事ですが、もタマネギにはその危険因子である高脂血症(コレステロール、高中性脂肪)や高血圧に対する顕著な予防・改善効果があります。
とくに高脂血症に関しては約80パーセントの有効性が報告されています。
血栓予防(血小板凝集抑制、線溶活性)についてもほぼ同様の効果を認めています。
 
疫学調査により、抗酸化物質のフラボノイド類の摂取量が多いと虚血性心疾患のリスクが低下することが分かっていますが、タマネギは最も重要なフラボノイド(ケルセチン)の摂取源で、しかも、タマネギのケルセチンは最も吸収が良いとされています。
 
《糖尿病》
心血管病とともにタマネギの効果が最も期待される病気です。
タマネギの血糖降下作用に関しては多くの報告がなされていますが、臨床試験によれば約80パーセントの患者で血糖値の降下、ヘモグロビンA1cの低下が認められました。
また、糖尿病の合併症である腎症、神経障害、視力障害についても多くの改善例が報告されています。
 
《気管支ぜんそく
タマネギに抗ぜんそく作用があることを証明したのはドイツのルドウィシュ・マキシミリアンズ大学のドルシュ氏らです。
動物実験でタマネギ抽出物が気管支ぜんそくの誘発物質の気管支収縮作用を抑制することが確認され、さらにヒトデも気管支ぜんそく誘発物質の生成を抑制することが分かりました。
また、実際にヒトにハウスダストやハムスターの毛の抽出物を吸入させる臨床実験でもタマネギのぜんそく発作の抑制効果が確認されています。
 
1999年にスイスのベルン大学のミュールバウェル氏らは、動物実験により骨粗鬆症には肉、卵、スキムミルクなどの動物性食品よりも野菜、とくにタマネギが有効であったと報告していますが、骨粗鬆症の患者にタマネギ(濃縮乾燥粒)を投与して、骨量、骨吸収に顕著な改善効果が見られたことを報告しています。
 
《その他(強肝・解毒、視力改善・抗炎症、殺菌、老化防止など)
タマネギにはグルタチオン(もしくはグルタチオン様物質)が多く含まれています。
グルタチオンは三つのアミノ酸からなる物質で酸化還元を正常に維持する重要な役割を果たしています。
体内ではとくに肝臓と目の水晶体に多く、肝臓では薬物の処理、過酸化脂質や活性酸素の分解、目では水晶体や角膜の透明性の維持などの働きをします。
タマネギを常食すると、薬物中毒や慢性肝炎、白内障、疲れ目、かすみ目などが改善されるのはグルタチオンによるものです。
 
タマネギ抽出物に炎症を抑える作用のあることも報告されています。
気管支ぜんそくの抑制効果もこの抗炎症作用によるものと考えられます。
 
タマネギ抽出物には殺菌作用、抗ウイルス作用もあります。
その作用はにんにく成分ほど強くないので多食しても腸内の有用菌に大きな影響を与えることはありません。
 
老化の原因の一つとしてタンパク質や脂質の糖化があげられていますが、タマネギには血糖をコントロールすることにより糖化を防ぐ作用があります。
また、糖化の結果生じる老化物質(エイジ)の生成を防ぐ作用もあると考えられています。
老化のもう一つの原因として、活性酸素による細胞内タンパクやDNA障害があげられていますが、タマネギには活性酸素を消去する顕著な作用もあります。
 
そのほか、皮膚病、精神安定・不眠解消、疲労回復、便秘改善などの効果も報告されています。
生活習慣病に勝つタマネギ料理 より」
 
老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分