タマネギで生活習慣病に勝つ

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タマネギで生活習慣病に勝つ
 
《成人病が生活習慣病と呼ばれるようになったわけ》
日本人の平均寿命は第二次世界大戦後めざましく伸び、今では男女とも世界一です。
しかし、手放しでは喜べません。
平均寿命の伸びは、もっぱら乳幼児の死亡率が低下し、結核などの感染症による死亡者が激減したためで、日本人が世界一健康であることの証明ではないのです。
それどころか、日本の高齢者には寝たきり老人や病人の多いことが指摘されていますし、疾病に関する統計もガンや心臓病などさまざまな病気が増加しつつあることを示しています。
 
現代人の健康を蝕んでいる病気の多くは加齢とともに多発するので従来、成人病と称されていましたが、その発症にさまざまな生活習慣が関係していることが分かり、最近は生活習慣病と呼ぶのが一般的です。
成人病の呼び名が中高年になると誰もがかかりやすい一種の老化病というイメージを与えるのに対して、生活習慣病の方は正しい生活習慣によって予防可能であることを協調した呼び方と言えます。
 
《食生活を正せば生活習慣病は防げる、改善できる》
一般に病気は薬で治すものと考えられていますが、病気には薬で治るものと治らないものがあります。
結核などのような感染症は病原菌を薬で殺してしまえば治りますが、体質の悪さに起因する生活習慣病は薬では治りません。
むろん生活習慣病にもいろいろな薬が使われていますが、その目的は「血圧を下げる」「血糖を下げる」「炎症を抑える」など、病気にともなう症状を緩和し、あるいは病気の悪化を防ぐことで、病気そのものを治すものではありません。
 
生活習慣病を克服する最も効果的な方法は、生活習慣(とくに食生活)を正すことです。
悪い食習慣はガンや心臓病、脳卒中などさまざまな生活習慣病の原因になりますが、良い食習慣は逆にこれらの病気を予防し、あるいは改善するのに役立ちます。
 
マクガバンレポートが生活習慣病の予防に最も良い食事としてあげているのが日本の伝統的な食事です。
他の多くの調査報告書もやはり日本の伝統的な食事の利点を認めています。
実際、日本人の多くが伝統的な食事を摂っていた半世紀くらい前までは欧米型の病気は少なかったのです。
 
日本の伝統的な食事は米(炭水化物)が主食ですから、結果的に脂肪やタンパク質の摂りすぎを避けられます。
高脂肪・高タンパク食は虚血性心疾患や大腸ガン、乳ガンなどのリスクを高めることが分かっています。
副食としては野菜や海藻、魚介類が利用されますが、野菜や海藻にはビタミンやミネラルなどの微量栄養素、食物繊維が豊富です。
魚介類はタンパク質やミネラルのほか、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)などα-リノレン酸系の不飽和脂肪酸を多く含みます。
ビタミンやミネラルは体の生理機能を正常に保つのに不可欠で、食物繊維は便秘を防ぎ、発がん物質などの有害物質を体外に排除します。
DHAEPAなどの不飽和脂肪酸リノール酸とは逆にアレルギー性疾患やガン、動脈硬化などを抑制します。
以上の栄養素に加え、野菜や海藻にはさまざまな生理活性成分(病気の予防・改善、健康増進に有効な成分)が含まれており、これも日本の伝統的な食事の大きな利点とされています。
 
生理活性成分は栄養素のように人体に不可欠なものではありませんが生理作用を促進したり、生活習慣病の原因となる有害物質を消去するなど優れた効能を持っています。
これまでにカロチノイド類やフラボノイド類、多糖類などさまざまな生理活性成分やそれらを豊富に含む食品が報告されていますが、とくにタマネギ成分には広範な生活習慣病に対する抑制作用のあることが証明されており、ガン、心臓病、脳卒中などの生活習慣病の克服に大きな期待が寄せられています。
生活習慣病に勝つタマネギ料理 より」
 
 
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