多発脳梗塞性認知症を防ぐためには

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多発脳梗塞認知症を防ぐためには
 
認知症を防ぐためには、規則正しい生活を送り、適度の運動・食事をとることですが、これが簡単なようで最も難しいことです。
 
  認知症を予防するには
多発脳梗塞認知症を防ぐためには、脳梗塞の原因となる高血圧、不整脈、糖尿病、高脂血症、肥満を治療し、動脈硬化および脳梗塞を予防することです。
禁煙を行い、アルコールのとりすぎにも、注意する必要があります。
 
また、これらの動脈硬化因子は、アルツハイマー病にも関連していることが、最近わかってきています。
 
外来で高血圧の薬や高脂血症の薬を出すと、「一生薬を飲むのですか?」とよく聞かれます。
運動療法や食事療法で高血圧や高脂血症が改善する人もいますが、脳梗塞認知症を予防するためには、やはり薬は必要です。
 
血栓症では、一般的には抗血小板剤であるアスピリンやパナルジンなどを服用します。
 
また、不整脈(心房細動)がある場合には、循環器内科で不整脈の原因について精査する必要があり、抗凝固薬のワーファリンを服用し、血液を固まりにくくすることが必要になります。
 
適度な運動・睡眠は、肥満の予防とともに、疲労回復のためにも大切です。
偏食を避け、魚や緑黄色野菜を十分に摂取することは悪玉コレステロール(LDL-C)を下げ、高脂血症を防ぎます。
とくに魚の中でも、いわしやさんまなどにはエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサキサエン酸(DHC)などの多価不飽和脂肪酸がたくさん含まれていて、中性脂肪の低下や血圧降下に作用があります。
 
また、ビタミンB群や抗酸化物、ミネラルを十分に摂取することも大事と考えられています。
 
最近では音読や計算など、認知症を防ぐための教材も書店で見かけるようになりました。
本や新聞を読んだり、人と交わりたくさん話をするなどして、脳を活発に動かすことが認知症を予防・改善する、という報告が増えています。
 
「手を動かしたり、運動したりすることも効果がありますか?」とよく聞かれますが、大切なことは、1日ボーッとしていることではなく脳を活発に動かすことですから、音読や計算同様、認知症予防に効果があると思います。
 
認知症を防ぐためには≫
  規則正しい生活、適度の運動、食事休息
  高血圧、不整脈、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙の治療
  脳を活発に動かす!(会話、社会活動、読書、音読、計算なども有効)
「脳の病気 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
 
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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