脳の栄養素の最適レベルは個人差が大きい

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脳の栄養素の最適レベルは個人差が大きい
 
わたしたちは、口にする食べ物や飲み物が脳に強い影響をおよぼすことを経験から知っています。
ビールやワインなどのアルコール飲料を口にすれば、陽気な気分になります。
眠いときにコーヒーや緑茶を飲めば目がさめ、頭がスッキリします。
仕事や勉強で疲れを感じたときに、ケーキやもちなどの甘いおやつを食べれば、元気が出ます。
 
肝心なのは、脳に最適な栄養素を提供していくことなのです。
 
しかし、その最適レベルは個人によって大きく異なります。
ふたりの人が同じだけの1日栄養所要量(11人あたりの摂取勧告量)を摂取しても、その反応は一定ではありません。
ひとりは頭の具合が本調子でないですが、もうひとりは絶好調、ということが現実にありえます。
 
このため、脳を最適に働かせるために必要な、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、必須脂肪酸などの摂取量をはるかに超えた摂取量が必要な場合もあります。
 
ある人における脳の栄養素の最適レベルは、遺伝子、生まれてから今までの食事、ライフスタイルによって左右されます。
 
さらに、ストレスが栄養素を消費します。
たとえば、喫煙や花粉症によって、ふだんより多くのビタミンCが消費されます。
 
それは、わたしたちが慢性的なストレスにさらされるとき、脳や身体が大量のノルアドレナリンコルチゾールセロトニンなどの伝達物質やホルモンをつくって、ストレスや気分の上がり下がりに対処するからです。
 
すると、これらの伝達物質やホルモンの原料となるトリプトファンチロシンといったアミノ酸が消費されるのは当然ですが、それに加えて、アミノ酸のモデルチェンジの際にビタミンCナイアシン葉酸、ビタミンB6マグネシウムマンガン亜鉛、鉄なども失われます。
ですから、ストレスが多いほど要求される栄養素も増えます。
 
わたしたちの多くは、脳に最適な栄養素を供給していません。
それは、わたしたちの食事が栄養面において最適とは言いがたいことが一因ですが、ストレスのせいで、これらの伝達物質をつくる栄養素の要求量が増えたことにも原因があるのです。
「食べ物を変えれば脳が変わる より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
また、最近の研究で、ビタミンB12はバイオリズムにかわっていることがわかってきました。
不規則な生活が続くと、バイオリズムが乱れて、自分の意思で起きたり、眠ったりできなくなります。昼間居眠りをするようでは仕事に支障をきたしかねませんそこで、試してみたいのがビタミンB12です。大量にとると、バイオリズムの回復に役立つと考えられています。
海外旅行の時差ぼけも、なかなか解消しにくいものですが、B12を試してみてはいかがでしょう。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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