アルツハイマー病を防ぐ青魚

イメージ 1
アルツハイマー病を防ぐ青魚
 
どうすればアルツハイマー病を防げるのでしょう。
現在、週に一度でも魚を食べる習慣のある人は、まったく食べない人にくらべて、アルツハイマー病の発症リスクを半減できることがわかっています。
 
とりわけ、サンマ、サバ、イワシ、サケ、マグロなどの青魚に多く含まれるDHAが、アルツハイマー病の予防に役立つという疫学結果や治験結果がいくつも報告されています。
DHAは脳内でいちばん多く存在する必須脂肪酸であり、もし不足すれば、記憶力が低下することが知られています。
 
アメリカでは青魚の主成分DHAのサプリメントが大好評です。
サプリメントでDHAを摂らなくとも、青魚を食べればいいようなものですが、アメリカ人は青魚の持つ独特の臭いが我慢ならないようです。
 
魚は、脳によい食べ物のナンバーワンです。
ですが、最近は日本人まで魚嫌いになったようなのが気がかりです。
水産白書によると、2004年における日本人の魚介類の消費量は、9年前の1995年に比べて、すべての年代で大幅に減少していました。
もっともよく魚を食べる40代と50代の魚離れが目立ちます。
40代では1113グラム食べていたのが、82グラムと27パーセントの減少。
ぜひとも、魚を食べて脳にDHAを補給してほしいものです。
 
DHAがアルツハイマー病の予防に効くしくみも解明されつつあります。
 
そもそもアルツハイマー病は、β-アミロイドが脳の神経細胞を圧迫し殺すことで発症します。
ですから、β-アミロイドの蓄積がアルツハイマー病の危険信号であると考えられます。
 
20081月、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部のグレッグ・コール教授のグループは、DHAの抗アルツ効果のしくみを発表しました。
それによると、DHAの摂取によって生産されるLR11というタンパク質がβ-アミロイドを分解し、その蓄積を妨げるといいます。
ネズミのエサにDHAを混ぜて食べさせると、脳の神経細胞でLR11が増えることも確認されています。
 
そこでNIH(国立衛生研究所)は、アルツハイマー病患者を対象にみずからの手で大規模な治験を実験中です。
 
ですが、コール教授は大意にこう語ります。
すでに進行したアルツハイマー病患者では、DHAが効果を発揮するには手遅れかもしれません。
ですから、アルツハイマー病発症の初期段階の人を対象に、発症の予防に関する大規模な治験が行われることが望ましい。
とりわけ、NIHに期待します。
「食べ物を変えれば脳が変わる より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
 
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
詳細はこちらへ