ビタミンとミネラルのはたらき⑤ ≪カルシウムやマグネシウム・・・不安やイライラを解消≫

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ビタミンとミネラルのはたらき⑤ ≪カルシウムやマグネシウム・・・不安やイライラを解消≫
 
不安やイライラに襲われたとき、あるいは、ストレスから解放されたいとき、その解決策にミネラルを摂取しようと思う人はあまりいないでしょう。
しかしじつは、これがとても効果的なのです。
カルシウムやマグネシウムは「自然の精神安定剤」で、神経や筋肉の細胞をリラックスさせてくれます。
 
もしカルシウムやマグネシウムが不足すると、不安やイライラが起こり、攻撃的になりやすいのです。
筋肉のケイレンも、マグネシウム不足によって起こることが多いのです。
 
マグネシウム自閉症児や多動児の治療にほかの栄養素と併用され、かなりの成果があがっています。
そのうえ、マグネシウムには睡眠を助ける効果もあります。
 
最近、マグネシウム不足が心の病の原因になっていると指摘されています。
皮肉にも、精神科の薬を服用するとカルシウムもマグネシウムも失われやすくなります。
これが心の状態を悪化させているようです。
 
カルシウムは、アジ、イワシ、サンマなどの魚類、ハマグリ、シジミなどの貝類、コンブ、ノリ、ワカメ、ヒジキなどの海藻類、ヨーグルト、チーズなどの乳製品に多く含まれています。
 
1日に必要なカルシウム量は700ミリグラムとされていますが、ストレスの多い現代人には1000ミリグラムの摂取を勧めます。
 
マグネシウムは、亜鉛についでもっとも不足しがちなミネラルです。
マグネシウムが緑色の野菜に豊富なのは、緑色のクロロフィル色素の中心にマグネシウムが存在するからです。
ナッツや種子、とりわけ、ゴマ種、ひまわり種、カボチャ種にも多く含まれています。
 
1日に必要なマグネシウムの量は300ミリグラムとされていますが、ストレスの多い現代人は600ミリグラムを摂取するのが望ましい。
とりわけ女性はマグネシウムを積極的に摂取するようにしましょう。
なぜなら、女性は骨粗しょう症になりやすく、この予防にカルシウムを大量にとる必要があるからです。
 
カルシウムはマグネシウムに性質がよく似ているため、カルシウムが大量に摂取されれば、マグネシウムの身体への取り込みが減少します。
毎日、カルシウムやマグネシウムの豊富な種子をスプーン一杯食べると同時に、マルチミネラルも摂取するのがよい。
「食べ物を変えれば脳が変わる より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

 また、
シナプス形成に必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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