生姜人気の陰に“冷え”あり
ひとつの食材だけを大量に食べ続けることは、すすめられることではありませんが、生姜はもともと「薬味」。
食べ物や飲み物に頻繁に入れたところで、摂取する量はたかが知れています。
また、カロリーも少ない(生姜10グラムをすりおろしたものが約2キロカロリー)。
冷え対策やダイエット、風邪をはじめとする病気予防などにもかなりの効果が期待できます。
生姜をこよなく愛するジンジャラーが急増しているというのもうなずける話なのです。
もともと生姜は古くから日本にある食材です。
それがなぜ、いまになってこれほど注目を浴びているのでしょう。
これには“冷え”の問題が大きく関係しています。
常々体が冷えている人が激増していることを感じていました。
寒い冬はもちろんのこと、本来なら暑くて仕方がないはずの夏にも、冷房などで体が冷やされ、不調を感じてクリニックを訪れる人が増えています。
頭痛や肩こり、生理通、生理不順、腰痛、動悸、息切れなどの不定愁訴、肥満、アレルギー、うつ症状、胃腸や肝臓、腎臓などの病気……すべての病気や症状の根底には必ず“冷え”があると断言してもいい。
反対に、さまざまな体調不良を解決するには、まず体温を上げて、「体を温める」ことが先決だともいえます。
この「体を温める」食べ物のナンバーワンが“生姜”なのです。
すりおろした生姜入りスープや甘酒などを飲んですぐに、体がポカポカと温かくなった経験はないでしょうか。
私たちは、生姜に体を温める作用があることを体験的に知っています。
現代は、さまざまな原因が複雑にからみ合って、老若男女を問わず、体が冷えている人が急増しています。
それにともなって、多くの人が、何かしら心身の不調を抱えています。
こうした背景を考えると、一年中手に入って、価格も安く、扱いやすい生姜がブームになるのも当然のことといえるでしょう。
健康になるために、誰もが本能的に「冷えた体を温めてくれるもの」を求めているのです。
「生姜力 より」
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体温は免疫力に非常に大きな影響を与えます。
体温が一度下がると、免疫力は30%も低くなります。
免疫力が低下すると、バイ菌やウイルスから体を守れなくなったり、免疫の誤作動によって自分自身の免疫が自分の体組織を破壊して病気を引き起こしたりします。
低体温は体内を酸化させ、老化スピードを促進させてしまいます。
さらに、健康な細胞は低体温だと新陳代謝が悪くなるのですが、ガン細胞は、逆に35度台の低体温のときもっとも活発に増殖することがわかっています。
つまり低体温になると、病気に対する抵抗力が下がり、抵抗力が低下したことによって病気が発症・悪化し、それによって体内環境が悪化すると、さらに低体温になるという「負のスパイラル」にはまり込んでしまうのです。
健康で病気になりにくい体を手に入れるもっともシンプルで効果的な方法は、体温を上げることです。
生姜に含まれる代謝UP成分「ショウガオール」は、生の生姜に含まれる「ジンゲロール」が、加熱・乾燥させることで生れる成分です。
そのため、代謝UPや冷え取りのために生姜を食べるのであれば、加熱・乾燥したショウガを食べなくては意味がありません。
ショウガオールの効果を実感するためには、1日10g~30gの生姜を毎日食べることがポイント。
ショウガオールの効果を実感するためには、1日10g~30gの生姜を毎日食べることがポイント。
特に冷えが気になる方は、毎食10gのショウガを習慣にすると良さそうです。
ショウガオールをジンゲロールに変化させるには、生姜を加熱後に乾燥させるのが一番なのですが、どちらか一方でもジンゲロールに変化します。
加熱・乾燥したショウガを取り続けることで、基礎体温が上昇したとの実験結果もありますから、冬太り予防のためにも、冷え取りのためにも、朝ショウガを毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか。
加熱・乾燥したショウガを取り続けることで、基礎体温が上昇したとの実験結果もありますから、冬太り予防のためにも、冷え取りのためにも、朝ショウガを毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか。
手軽に使える生姜(粉末)は、紅茶、スープ、味噌汁はもちろん、牛乳やヨーグルト、アイスクリームなど乳製品にもよく合います。
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