腹式呼吸をするだけで、血圧上昇は抑えられる

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腹式呼吸をするだけで、血圧上昇は抑えられる
 
ささいな気持ちの変化や体の動きでも、血圧は大きく変動するものです。
以前、あるテレビ番組で実験をしたところ、血圧の高い人がペットショップで子犬を抱くだけでも、下がるという変化がありました。
子犬を抱く前は117mmHgで、抱いた直後は感情が大きく変化したせいか127mmHgと急上昇し、抱いた3分後には109mmHgまで下がったのです。
 
つまり長い目で見ると、「かわいらしい子犬の癒やし効果で血管が開いた」ということになります。
 
ペットは、家族円満に一役買ってくれるだけではなく、血圧のコントロールに貢献してくれるのです。
 
とはいえ、職場などに、ペットを連れていくわけにはいきませんよね。
そこでおすすめしたいのが、腹式呼吸です。
腹式呼吸は、「鼻からゆっくり息を吸って、今度は2倍の時間をかけて口から吐き出す深呼吸」と考えてください。
 
怒りや恐怖などでストレスを感じたときの体の変化をご存知ですか?
自律神経が乱れ、血管が収縮して心臓が強く速く動き、血圧が上がります。
 
自律神経を調節する数少ない方法の一つに「腹式呼吸」があります。
ゆっくりと呼吸をすると、交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態の切り替えを促すことができるとされています。
 
無意識に呼吸をしているときは、胸壁を動かす胸式呼吸になっているものです。
しかし、横隔膜を大きく動かす腹式呼吸を繰り返すことで、血圧を下げる効果が期待できるのです。
 
◆複式着呼吸のコツ
 
気を吐くときは、少し前屈みになってお腹をへこませながら口からゆっくり1012秒間、吐き出しましょう。
 
息を吸うときは、体を少し後ろにそらせながらお腹を膨らませながら鼻から約56秒間、吸いましょう。
 
「イライラしているな」と気付いたときに腹式呼吸をやってみると、だんだんと落ち着いて、リラックスした気持ちになることでしょう。
「長生きしたければ知っておきたい健康常識○と× より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
 
 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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