「グーパー運動」をするだけで、冷え性は軽くなる
普段から体を動かすことが少ないと、手足の末梢の血管が開きにくくなり、血行が悪くなります。
手足の指先まで血液が流れるよう、暮らしの中で、少しでも意識して、こまめに動かすことが大事です。
たとえば、手をグーパーするだけでも、手先が温かくなってきませんか?
自宅でテレビを見ているとき、長電話しているときに手をグーパーしてみる。
このグーパー運動も血流が血管内壁を刺激して、血管内に一酸化窒素(NO)を増加させ、血管を開いて血流量を増加してくれます。
職場のデスクで仕事をしながら、靴の中の足の指を動かす……たったそれだけでも「末端冷え性」は軽くなるでしょう。
冷えを訴える人の中には、同時にむくみや腰痛などを訴える人が多くいます。
そんな人たちには「運動不足」という特徴が共通しているように感じます。
冷え性に効果テキメンなのは、防寒着や温かい料理よりも、軽めの運動
「冷えから体を守ろう」とする考え方は、健康で長生きすることには、実はつながりにくいのです。
たとえば「防寒具や暖房機器や食べ物だけで、体を温めよう」とするのは、「ストーブの前でじっとしている状態」と同じこと。
いわば「守り」の姿勢です。
体を表面から温めれば、確かに皮膚近くや手足の血管が広がって一時的に温まります。
しかし、今度はその体表を流れる温かい血液から、熱がどんどん体外へと奪われていきます。
体の熱が抜けていくわけです。
食べ物や飲み物にも注意が必要です。
手足の血行が良くなる成分が主体であれば、同様に体表から外へ向かって熱が抜けていきます。
ショウガでいうと生ショウガが良い例です。
生ショウガのジンゲロールは手足や体表の血管を開き、熱を体外へ放出し、解熱作用を発揮します。
アルコールもそうです。
寒いから一杯やって帰ろうとすれば、店を出たときの体の冷え方は飲酒前よりひどくなるのです。
ただ、ショウガは一度蒸らして乾燥した場合、成分が一部ショウガオールへと変化し体内で熱を産生する働きをするので、体は温まります。
でも、人間の体はとてもよくできていて、動けば体の内側からポカポカと温まってくるものなのです。
これを「熱産生」といいますが、きっと、経験的に納得いただける話でしょう。
これこそ、「攻めて治す」という考え方です。
「長生きしたければ知っておきたい健康常識○と× より」
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低体温とは一般的に大人で35.5度、子供で36度くらいの体温を指します。
冷えは万病の元、と言いますが、低体温だと免疫力が低下し、風邪や病気にかかりやすくなります。
頭痛、肩コリ、腰痛、便秘、イライラ、不眠、肌荒れ、といった軽い症状のものから、胃潰瘍、糖尿病、骨粗しょう症、ガン、認知症、アトピー性皮膚炎、アレルギー、動脈硬化、といった重い病気をも招きます。また、女性の場合だと婦人科系の病気にもかかりやすくなります。
また、自律神経やホルモンのバランスが崩れるため、体の問題だけでなく、心の問題にもつながるとも言われています。
そんな「低体温」を招く原因は乱れた食生活や生活習慣、そして季節に反した生活が低体温の原因とされています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
ビタミンB12の働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があり、実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめです。
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
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