
その症状、ホントに更年期障害!?
「汗をかく」「やけに食欲がある」「動悸がする」「イライラして落ち着かない」「やる気がおこらない」「疲れやすい」「まぶたが腫れぼったい」「このごろ便秘がちである」……。
これらの症状で来院されることは、珍しくありません。
また「更年期かしら?」と聞かれることもよくあります。
実際、これらの症状が更年期障害からくるものであることは多いのですが、中にはまったく別の病気がひそんでいるケースもあります。
それは、甲状腺の疾患です。
のどぼとけの左右両側に1個ずつ位置しています。
甲状腺ホルモンは過剰に分泌されても、減少してもよくありません。
それぞれの場合について、その病名と症状を挙げておきましょう。
◆甲状腺ホルモンの分泌が過剰になった場合
バセドウ病の特徴的な症状として「眼球の突出」が知られていますが、実はそれ以外の症状も多くあります。
◆甲状腺ホルモンの分泌が減少した場合
「甲状腺機能低下症」を招きます。
その結果、新陳代謝の低下により、さまざまな症状が表れます。
原因の多くは慢性甲状腺炎です。
【倦怠感、無気力、皮膚の乾燥、肌荒れ、脱毛、むくみ、寒がり】
ただし、その可能性を疑って血液検査を行えばすぐにわかります。
中高年の女性のみなさんは、上記で挙げたような症状に気付いたら、「更年期だから仕方がない」などと自己判断したり、軽く見ないでくださいね。
「長生きしたければ知っておきたい健康常識○と× より」
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ビタミンB12の主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめといえます。
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
ビタミンB12は動物性の食品に含まれているビタミンです。
ビタミンB12は胃液からつくられる糖タンパクと結合して吸収されます。
この糖タンパクが内因子と呼ばれるものですが、胃を切除したり、胃粘膜に障害がある人は内因子がつくられず、ビタミンB12が吸収されなくなります。
またカルシウム不足もB12が吸収されなくなる一因です。
月経中および、月経前の女性には、ビタミンB12が有効だといわれています。
それはビタミンB12がもつ造血作用や精神安定作用などが月経に伴う悩みを解決してくれるからです。
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