「筋肉」と「血管」のために肉もしっかり食べる

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「筋肉」と「血管」のために肉もしっかり食べる
 
 健康のためには玄米菜食の粗食がいいというイメージが強いのですが、最近では「適度な肉食は健康によい」という説も出てきています。
 
実際、2013年に80歳でエベレスト登頂の最高齢者記録をつくったプロスキーヤー三浦雄一郎さん、聖路加国際病院理事長で102歳にして現役医師の日野原重明さんも、牛肉を好んで食べているといわれています。
 
『日本人の食事摂取基準(2015年版)』では、高齢者の低栄養や栄養欠乏に警鐘を鳴らしています。
その背景になっているのは、高齢者の要介護状態の原因として加齢とともに筋肉が病的に減ってしまう現象(サルコペニア、筋肉減少症)がクローズアップされているからです。
サルコペニアの一因は、筋肉の材料となるタンパク質の不足です。
肉などからタンパク質を摂らないと筋肉が減りやすいのです。
タンパク質が足りないと血管の若返りも望めません。
 
低栄養と栄養不足の解消には肉類の摂取が必要かもしれませんが、牛肉には霜降り肉にも赤身肉にも弱点があります。
 
霜降り肉ほどパルミチン酸とコレステロールが多く、食べすぎると心臓病の増加につながります。
また、赤身肉には鉄が多く含まれていますから、過食すると鉄の酸化で血管がサビてくる恐れがあります。
さらに赤身肉から染み出てくる「ミートファクター」という成分には鉄の体内への吸収をサポートする働きがあります。
 
誤解してほしくないのですが、霜降り肉も赤身肉も食べてはいけないといっているわけではありません。
食事は人生の楽しみですから、適量を味わっていいのです。
 
ただし、肉食をするときには、その欠点を補う“帳消し”をしてほしいのです。
具体的には、肉類を食べるときに余分な脂質や鉄の吸収を抑えてくれる野菜、キノコ類、海

藻類、果物などを一緒に食べるということです。
 
野菜、キノコ類、海藻類などは食物繊維が豊富です。
食物繊維は霜降り肉コレステロールなどの余分な脂質を絡めとって一緒に排泄してくれます。
とくにキノコ類は、スポンジのように脂質を吸着する優秀な“帳消し食材”です。
食物繊維は余分な鉄の吸収も抑えてくれます。
 
鉄が豊富な赤身肉を食べるときには、タンニンを含む緑茶、コーヒー、赤ワインなどを飲むとよいでしょう。
タンニンが鉄を吸着して体への吸収を抑えてくれます。
西洋料理では「肉料理には赤ワイン」が定番ですが、それにはちゃんと意味があるのです。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
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