プラークが破れると血管事故が起こる

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プラークが破れると血管事故が起こる
 
 動脈硬化が心臓で起こると心筋梗塞、脳で起こると脳梗塞を起こします。
 
「梗塞」とは詰まるという意味ですから、内膜に溜まってコブのように膨らんだプラークが成長し、最終的に血液の通り道である内腔が完全にふさがれて心筋梗塞脳梗塞が生じると思っている人は少なくないようです。
 
けれども、血管事故はプラークの巨大化のみで起こるのではありません。
直接の原因は「プラークの破裂」なのです。
 
プラークが破裂するとその傷をふさぐために、血球成分の一種である血小板が集まってきます。
転んだりして手足をすりむくとカサブタができますが、それは血小板の作用によるものです。
血液中の繊維質を集めてカサブタをつくり、傷口にフタをしてそれ以上被害が拡大しないようにしてくれるのです。
血小板は血管の傷を治すために、常に血管壁に沿って血液中を漂いながらパトロールしています。
 
手足のすり傷と同じように、破れたプラークに集まった血小板は「血栓」というカサブタのような血の固まりをつくって傷をふさごうとします。
プラークのコブで内腔が狭くなっているところに血栓ができると、内腔が完全にふさがって心筋梗塞脳梗塞が起こりやすいのです。
 
プラークには破裂のリスクが低い「安定プラーク」と破裂リスクが高い「不安定プラーク」があります。
安定プラークは十分に時間をかけて生まれたもので、内部の柔らかい脂質の固まりが少なく、周囲を丈夫な繊維質のカバーが覆っています。
 
破裂しやすい不安定プラークは内部の柔らかい脂質の固まりが大きく、まわりを覆う繊維質のカバーが薄いという特徴があります。
 
血小板がつくる血栓は遠く離れた場所で血管事故を起こすこともあります。
血栓が血液に乗って血管内を移動し、プラークで狭くなったところに引っかかると血流がそこでストップしてしまいます。
心臓が不整脈を起こして心房という場所が痙攣すると血栓が生じやすくなり、血液で運ばれた血栓が脳の血管で詰まって脳梗塞(心原性脳塞栓症)を起こすことは珍しくないのです。
 
プラークが破れなくても、じっとしている時間が長くて静脈血が滞ったり、脱水を起こして血液がドロドロになったりすると、血栓が生じることがあります。
血栓が肺の血管で詰まると「肺血栓塞栓症」となり、呼吸ができなくなって死を招く場合もあります。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
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