「焦げ目」は老化のもと

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「焦げ目」は老化のもと
 
 肉類や魚介類の「焦げ目」に発がん性があるという話しを聞いたことがあると思います。
この焦げ目には「ヘテロサイクリックアミン」という発がん物質が含まれています。
 
動物実験では、ヘテロサイクリックアミンでがんが生じるという結果がありますが、最近ではヘテロサイクリックアミンを与え続けてもがんは発生しなかったという追試の結果も公表されています。
そうしたことから、国際がん研究機構(IARC)ヘテロサイクリックアミンを「おそらく発がん性がある、また発がん性の可能性はあるが、ヒトにおけるデータが不十分である」としています。
 
気になる人は焦げ目を避けて食べるべきですが、それ以外にも、焦げ目や焦げ色がつくほど高温で調理された料理を避けるべき理由があります。
血管が傷みやすいのです。
 
食品を高温で調理すると「AGE(エー・ジー・イー)」という物質が生じます。
日本語では「終末糖化産物」と呼ばれており、体をつくっているタンパク質に糖質が結びつく「糖化」という反応を介して生まれます。
 
「AGEなんて初耳!」という人が大半だと思いますが、そんな方でも日常的にAGEを目にしています。
食パンをトーストしたり、フライパンでタマネギを炒めたりすると小麦色の焦げ色がつきます。
お米を炊いたときにできる「おこげ」もそうで、この焦げ目の正体こそがAGEです。
食品中のタンパク質と糖質から加熱によってAGEが生じることを「メイラード反応」といいます。
 
メイラード反応で生じるAGEはうま味のもとですが、体内に大量に取り込まれると血管の老化を進めます。
食品のAGEの大半は分解されますが、その一部は体内に残って悪さを働くのです。
 
AGEが体内に残ると、血管の老化が進み、AGEから有害な活性酸素が発生して動脈硬化が進行します。
仮に、一度に摂取するAGEの量はわずかとしても、食事は毎日摂ります。
知らない間にAGEは少しずつ蓄積して血管にダメージを与えているのです。
 
AGEを大量に含むのは、鶏の唐揚げ、グルしたフランクフルトソーセージ、ハンバーガーなどのように肉類を高温で調理したものです。
フライドポテトもAGEの固まりです。
たまに食べるくらいは平気ですが、毎日のように食べるのはやめてください。
 
肉類を食べるなら揚げ物やグリルではなく、しゃぶしゃぶや蒸し物でいただきましょう。
新鮮な魚介類は、火を通さずにお刺し身で食べるとAGEの悪影響は避けられます。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
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