身近な食品のファイトケミカル《キノコ類》

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身近な食品のファイトケミカル《キノコ類》
 
 身近な食材の1つである「キノコ類」のファイトケミカルにも目を向けてみたいと思います。
 
キノコ類はうま味成分たっぷりで料理をおいしくしてくれますが、一方で食物繊維もたくさん含んでいます。
 
食物繊維には血管の老化を招く余分なコレステロール値を下げる働きがあります。
食物繊維はヒトが持っている消化酵素では分解できないため、余分なコレステロールを道連れにして便として排出してくれるのです。
 
中でも、シイタケに含まれているファイトケミカルである「エリタデニン」には、血中コレステロールを下げる作用があります。
シイタケは日本でもっともホピュラーなキノコ類です。
積極的に食べるようにしてください。
 
キノコ類は野菜以上に低カロリーの食材ですから、たくさん食べても太る心配はありません。
100グラムあたりのカロリー()は、シテタケ18キロカロリー、マイタケ16キロカロリー、エノキタケ22キロカロリー、エリンギ24キロカロリー、ブナシメジ18キロカロリーなどとなっています。
 
キノコ類に含まれるファイトケミカルには「β-グルカン」があり、免疫力を高める作用が知られています。
 
免疫作用を担っているのは、血液中の白血球です。
白血球の一種であるアクロファージがβ-グルカンを食べると活性化し、がん細胞を攻撃する他の白血球をパーアップさせることが明らかになっています。
また、β-グルカンは小腸で免疫を担っている場所を刺激し、小腸における免疫作用(腸管免疫)を活性化することも知られています。
 
抗がん作用が知られているキノコ類にアガリクスがありますが、アガリクスはとくにβ-グルカンの含有量が多いわけではありません。
β-グルカンを多く含むのはシイタケ、マイタケ、エリンギといったごく普通のキノコ類です。
いつも食べているキノコ類でがんが防げるとしたらうれしいことですね。
 
キノコ類に含まれる「エルゴステロール」は光に当たるとビタミンDに変化します。
ビタミンDはホルモンに似た作用があり、カルシウムの吸収を助けて骨を強くしたり、免疫力を強化したりする働きがあります。
キノコ類は生で食べるだけではなく、干しシイタケのように天日を浴びたものを食べると多くのビタミンDが摂取されます。
 
鍋物や煮物、蒸し物、サラダなど、キノコ類を毎日の習慣にしたいものです。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞を引き起こします。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
しかしビタミンB12葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、その結果、血栓ができ、心筋梗塞脳梗塞になります。 
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
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