血液中を流れる悪玉コレステロールは、後述するようにそれ自体では悪玉ではないのですが、体内の抗酸化作用が低下したり、ストレスを受けたりすると生じる「活性酸素」で酸化されて、人体に悪影響を及ぼす「酸化コレステロール」になるのです。
これは「LOX-1」と呼ばれています。
LOX-1の手引きで内膜に入った酸化コレステロールを放置すると、ドミノ倒しのように周囲の細胞を破壊しようとします。
そうなっては一大事ですから、外敵と戦うために、免疫反応を担う白血球の仲間である「単球」が早速集まってきます。
単球は内膜に入ると「マクロファージ」という細胞に変化します。
マクロファージは「大食細胞」または「貪食細胞」というニックネームを持ち、有害なウイルスや細胞を食べて掃除する役割を担っています。
相打ち状態になるのです。
それが集まってできたのが、動脈硬化を引き起こすコブです。
加えて内膜の外側を覆っている中膜を構成している平滑筋の細胞が、内膜と中膜を隔てている壁をすり抜けて内膜に新入してきます。
このようにしてコブ(プラーク)がどんどん膨らんでいきます。
内膜に泡沫細胞が溜まってコブが膨らむと、動脈の内腔が狭くなって血液が流れにくくなり、血管の柔軟性が損なわれて硬くなります。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
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ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化を早めないために必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は、もっとも重要なビタミンとされます。
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