唾液は若さを保つ

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唾液は若さを保つ
 
 唾液にはものすごい成分が数多く入っています。
 
口は消化管の最初の入り口ですが、食べることに関しても唾液がなければスムーズにはいきません。
唾液の役割は、食物がくっつくことなく細かく咀嚼できるのはもちろんのこと、食物が食道へスムーズに運ばれる潤滑剤の役目も負っています。
 
さらに、唾液には炭水化物の消化酵素であるアミラーゼも含まれ、口の中で炭水化物の消化の一部を負担することで、胃での消化の負担軽減にもなっています。
 
なんと、アンチエイジングの観点からも、唾液は欠かせません。
唾液は若さの証明といわれます。
唾液にはヒト成長ホルモンも含まれています。
高齢者にヒト成長ホルモンが必要かと思うかもしれませんが、実はヒト成長ホルモンこそ若さを保つ源なのです。
 
赤ちゃんは四六時中よだれを流すので、よだれかけが欠かせません。
あの大量のよだれの中には、ヒト成長ホルモンがたっぷり含まれているので、赤ちゃんは毎日成長することができます。
このヒト成長ホルモンは新陳代謝15パーセントを担っており、骨を成長させ筋肉を増強し、皮膚を瑞々しく保っています。
ところが成長するにつれて唾液の量が減り、それに伴い水分も徐々に減少していきます。
 
おまけに、耳下腺から出ていたパロチンという若返りホルモンも減少します。
つまり、健康と若さを保つためには唾液に含まれるホルモンが欠かせないのです。
 
このパロチンというホルモンは、リラックスして副交感神経が優位になったときにでます。
ストレスや過労で交感神経が優位でイライラしているときにはでてきません。
イライラして怒鳴ってばかり、あるいは不安で気鬱になってしまったら若返りホルモンのパロチンなどでるはずかありません。
 
この人間にとって大事な唾液がでなくなったとしたら、困ります。
 
ほんのわずかな時間で口の中が乾燥するので、続けてしゃべることができなくなります。
口を円滑に動かすことができないために、何度も水を補給しないと言葉がつかえてしまうということが現実に起こります。
これが続くと人前でしゃべることが苦痛になり、引きこもりがちになってしまうかもしれません。
食事にも支障がでます。
食物を噛んでいるうちに口の中で餅状になる。
あるいはパンなどはパサパサしていてそのままでは飲み込むことすらできません。
当然食べるものが制限されます。
食べたいものが思うように食べられないということは、人生の楽しみのかなりの部分が失われることになります。
歯を失っても同じことが起こります。
食べたいものが食べられないのは、本当に寂しいことです。
常に水を補給しないと口腔内が乾燥するので、外出はもちろん寝ている間もペットボトルの水が手放せなくなります。
一言しゃべっては水を飲み、一口食べては飲むという生活を想像してください。
どれだけ日常生活の不自由を強いられることでしょう。
 
それ以上に怖いのが、口内細菌の増殖です。
 
日ごろは唾液の清浄機能によって、多くの細菌は胃の中に流されています。
食物や空気と一緒に入ってきた細菌やウイルスも、唾液が一緒に胃に送り込むから健康が保てています。
胃には強力な酸が待ち構えているのですから、細菌やウイルスもあっという間に死滅します。
 
ところが、唾液がでなかったり、あるいはでる量が少ないと細菌は勢いよく増殖を始めます。
口の中は消毒できないので、大変なことになります。
 
もし、唾液がでない人が虫歯になったりしたら、これは危険です。
 
虫歯が広がるだけでなく、菌が増殖し血管に入り菌血症という感染症になる可能性もあります。
身体の抵抗力は低下して多臓器不全に陥り、死に至るかもしれません。
 
虫歯菌だけではありません。
赤痢、インフルエンザ、はしかなどの感染症の多くは口から入ってきます。
口の防御を担当する唾液がなければ、あっさりと細菌が体内に侵入する可能性があります。
 
唾液のない生活は、口腔内細菌の脅威にさらされるということなのです。
「口の中をみれば寿命がわかる より」
 
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 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
食事をぬくと低血糖状態になるため、イライラしやすくなります。
そういう場合は、血糖値を早く上昇させるため、体内ですみやかにブドウ糖に換わる砂糖やでんぷん質などの糖質をとりましょう。
コーヒーや紅茶に砂糖を入れて飲むのもいいですし、ご飯などの主食やいも類をとるのもおすすめです。
 
また、体内でブドウ糖が不足して血糖値が低くなると、血液中にあるトリプトファンやコリンなどのアミノ酸の吸収が悪くなるため、それらから作られる神経伝達物質セロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足してしまいます。
良質のたんぱく質(アミノ酸)が含まれる肉や魚介、卵、牛乳などをとりましょう。
神経伝達物質の生成に欠かせないビタミンB12はレバーや肉、魚介など、動物性食品に多く含まれています。
 
カルシウムは成人男女の場合、1日の目標摂取量は600mgほどですが、日本人の半数以上が目標量に達していません。カルシウムが不足すると、神経伝達のために骨を溶かして補うので、骨がもろくなります。
イライラだけでなく、骨粗しょう症予防のためにもカルシウムを積極的にとりましょう。
 
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
 
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