ドライマウスは現代病だ

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ドライマウスは現代病だ
 
 唾液はちょっとしたことで減少します。
例えば、緊張したり、アルコールを飲むと、唾液の量が減って口が渇きます。
しかし、これは一時的なもので、時間がたてば解消します。
 
ところが、唾液が減って口の渇きがずっと続くという病気があります。
これがドライマウスです。
大人の場合、10分間ガムを噛んで分泌される唾液の量が10ミリリットル以下の場合、ドライマウスと診断されます。
ドライマウスになると当然口の中がひどく渇くので、何回も水分補給しなければならないので夜も寝られなくなります。
口腔内や舌に、カビが生えたり、ひび割れを起こして痛くておしゃべりも食事もできなくなります。
 
口の中には口腔内細菌の1つ、カンジダというカビ菌(真菌)がいます。
 
いわゆる日和見菌で、通常は人間の生体の恒常性を保つ菌の一種なので普通ではほとんど影響がありません。
ところが唾液が減るとカンジダ菌が増えて、舌の上で繁殖し口臭の原因となります。
唾液の減少が二週間続くと、カンジダ菌によって舌は真っ白になるといわれます。
味を見分ける下の舌味蕾(みらい)がすり減って、味覚がなくなることもあります。
当然虫歯や歯周病が発症したり悪化したりします。
口腔内細菌が増殖するので、一層口臭がひどくなります。
 
どうしてドライマウスという病気になってしまうのでしょうか。
一番多いのが、薬の副作用によるものです。
降圧剤や抗うつ剤抗ヒスタミン剤など主に生活習慣病の薬を服用すると唾液の量が減ります。
これらの薬が肝臓内で分解される際にできる代謝物が、脳から発せられた唾液分泌指令が唾液腺に到達するのを阻害する作用があるために唾液が減少します。
 
また緊張が続いたり、強いストレスがかかると唾液腺は繊細な器官なのですぐに機能を停止してしまい、唾液が一時的に出なくなることがあります。
緊張して口が渇くのはこのためです。
食生活が偏ったり、睡眠不足や過労、強いストレスなどがかかると交感神経が活発になり、唾液が出なくなります。
唾液腺は噛むための筋肉である咀嚼筋で保護されており、長い間噛まないでいると、咀嚼筋そのものが弱くなり、唾液腺もうまく機能しなくなります。
忙しい生活という環境そのものが、ドライマウスを作っているともいえます。
唾液を大量に出すことで、口から始まる怖い病気にストップをかけることができます。
しかし、これだけ口が渇く大人が多いということは、いかに唾液を出さなくする環境が周囲に多いかということの証明でもあります。
ドライマウスはまさに現代病なのです。
 
日和見
日ごろは人間に悪さすることなく共存している菌も数多くいます。
しかし、日和見菌だけに悪玉菌が異常増殖を始めるとそのパワーに便乗して、悪さを手助けすることもあります。
「口の中をみれば寿命がわかる より」
 
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 すべてのビタミンが老化と関係があります。
とくに、B類のビタミンB12、B6葉酸は生活習慣で老化を早めないために役立つ成分です。
また、老人性認知症患者の脳にはビタミンB12が不足しているという報告もされています。
 
 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因の多くが脳梗塞です。
脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
 
 体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
 
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