脳梗塞は脳血管が詰まる病気

イメージ 1
脳梗塞は脳血管が詰まる病気
 
脳梗塞は、脳に酸素と栄養を与えている血管が詰まることによって起きる病気です。
血流がとだえると、詰まった部分から先の脳細胞が壊死し、運動、言語、感覚などにさまざまな障害があらわれます。
 
脳梗塞には3つのタイプがある≫
 
脳梗塞は、脳の血管が狭くなったり、あるいは血栓が詰まったりして、血液の流れがとどこおり、脳の組織が壊死する病気です。
 
以前は脳軟化症と呼ばれることもありましたが、これは血流がとだえて壊死した脳細胞がぶよぶよとした状態になることからついた呼び名です。
 
現在では、1990年にアメリカの国立神経疾患・脳卒中研究所が発表した分類法(NINDS分類法)を用いる医療機関が多くなっています。
医師の説明も、この分類にもとづく表現が用いられることが多くなっていますので、この分類に準拠して説明していきます。
 
脳梗塞は、発症の仕方によってアテローム血栓脳梗塞ラク脳梗塞、心原性脳塞栓症に分けられます。
アテローム血栓脳梗塞は、太い血管の動脈硬化が原因となって起こります。
ラク脳梗塞は、主に高血圧によって細い血管が詰まることによって起こります。
心原性脳塞栓症は、主に心臓でつくられた血栓が脳の血管に詰まることによって起こります。
 
かつての日本では高血圧の患者が多かったため、脳梗塞の半数近くはラク脳梗塞でした。
これに対して欧米ではアテローム血栓脳梗塞が多いのが特徴ですが、最近では食生活の欧米化と高血圧に対する意識の高まりに伴って日本でもこのタイプの脳梗塞が増えているのが現状です。
 
脳梗塞は男性に多い≫
 
脳の血流がとだえると、酸素と栄養が供給されなくなり、血流が届かない部分の機能が停止し、その後、脳細胞は壊死に至ります。
 
動脈が詰まった原因や、詰まった動脈の太さと位置、年齢、発症してから病院に到着するまでの時間など、さまざまな要因によって治療法や予後が変わってきます。
 
厚生労働省は、1998年から3年にわたって、「脳梗塞急性期医療の実態に関する研究」を行い、17000人の脳梗塞患者のデータを分析しました。
その結果、明らかになったのが次の5点です。
 
1.脳梗塞は男性に多い
発症した人の内訳は、男性61.3%、女性38.7%で、男性に多い。
 
2.男性のほうが早く発症する
発症した年齢の平均は、男性が68.7歳、女性が73.6歳。
男性のほうが若くして脳梗塞を起こしやすい。
 
3.自宅での発症が多い
発症した場所は、自宅が79%と、もっとも多く、次いで外出中4.5%、職場4%
 
4.活動時の発症が多い
もっとも多いのが、日中の活動時の発症で44%、次いで安静時34%、就寝時13%
 
5.高血圧が大きな原因
脳梗塞を起こした人が持っていた危険因子でもっとも多いのが高血圧で、全体の61%の人の血圧が高かった。
そのほかの危険因子の保有率は、糖尿病24%不整脈(心房細動)21%、喫煙17.5%脂質異常症17%など。
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
しかしビタミンB12葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、その結果、血栓ができ、心筋梗塞脳梗塞を引き起こします。 
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化遅延に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!