脳出血の種類と症状
脳出血の種類と症状
脳出血は、出血する場所によって5つに分けられます。
部位や大きさにより、あらわれる症状は異なりますが、頭痛、嘔吐、意識障害を伴うマヒなどは共通してあらわれることが多いものです。
≪出血部位で症状が異なる≫
出血部位と症状は、発症が多い順に次のとおりです。
●被殻出血
しかし、死亡率は高くはありません。
発作時の症状で比較的多いのは、頭痛がして意識が薄れることです。
●視床出血
命が助かった場合でも、意識障害や高度のしびれや痛み、片マヒなどの後遺症が残るケースがほとんどです。
脳出血全体の30~40%を占めます。
●皮質下出血
大脳皮質のすぐ下で出血が起きます。
出血部位によって症状は異なりますが、けいれんを起こすことがあります。
他の脳出血にくらべて、比較的症状が軽く、予後も良好なケースが多いようです。
脳出血全体の5~10%を占めます。
●脳幹出血(橋出血)
脳幹に出血が起きると、致命的になるケースが多くなります。
あらわれる症状は、意識障害、呼吸障害、眼球運動障害、四肢マヒなどです。
眼球運動障害というのは、両目が一方に偏ったり、鼻を見つめたりする状態です。
発作を起こして数分のうちに昏睡状態になり、数時間で死亡するケースもあります。
脳出血全体の5%程度です。
●小脳出血
めまい、嘔吐、激しい頭痛、起立障害、歩行障害、意識障害などの症状があらわれ、フラフラしてまっすぐに歩けなくなります。
片マヒは起きません。
≪危険な時間帯は朝と夕方≫
脳出血は症状が一気にあらわれるのが大きな特徴です。
出血すると周囲の血管も圧迫されて破裂し、連鎖反応が起きて一気に脳内に出血が広がるという説もあります。
ほとんどの場合、出血が起きると数分のうちに頭痛、手足のしびれ、吐きけ、嘔吐、意識障害などがあらわれます。
出血は、数分で止まることが多いのですが、数時間以内に再出血して血腫が増大することがしばしばあります。
出血が続く場合は、しだいに症状が悪化していきます。
脳出血の発作が起きるのは、ほとんどの場合、血圧の変動が激しい日中の活動時です。
統計によると、中でももっとも危険な季節は真夏と真冬、危険な時間帯は朝の7時ころと夕方の5時ころとされています。
戸外に出たとき、入浴中、排便時、興奮時などに起こりやすくなります。
※脳幹
脳幹には、呼吸や体温調節、心臓の運動など、生命を維持するための神経が集中しており、「いのちの座」とも呼ばれます。
大脳の機能が失われ、脳幹だけが生きている状態を「植物状態」といいます。
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化遅延に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
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