玉ネギの切り方を変えれば、抗酸化物質を増やすことができる

イメージ 1
玉ネギの切り方を変えれば、抗酸化物質を増やすことができる
 
抗酸化物質は、緑黄色野菜に限らず、私たちが日常的に食べている淡色野菜にもいろいろ含まれています。
 
そのひとつが、玉ネギです。
 
生の玉ネギが持っている独特の辛みは、含硫化合物(硫黄を含んでいる化合物)の一種で、アリシンという物質です。
 
アリシンは抗酸化力があるうえに、ビタミンB1と結びつくとアリチナミンとなって、ビタミンB1単独でとるよりも吸収がよくなり、体内に長くとどまって疲労回復にも効果を発揮します。
 
そんなありがたいアリシンを、調理の際のちょっとしたコツを守ることで、簡単に増やすことができます。
 
玉ネギのアリシンは、もともと含まれている分のほか、包丁で細胞を断ち切ることによって増える分があるのです。
 
ご存知の通り、玉ネギには縦に繊維が走っています。
玉ネギの細胞は、縦長の形をしていて、この縦の繊維に沿って並んでいます。
そこで、この縦の繊維に対して直角に包丁を当ててスライスしていくと、繊維に沿って切っていくのと比べて、切断される細胞が増え、アリシンの量も増すのです。
 
ただし、アリシンが増えると、生玉ネギの辛みも確実に増えます。
 
この辛みを抑えるために、スライスした玉ネギをよく水にさらしますが、こうすると、アリシンをはじめ水溶性のビタミン類やカリウムオリゴ糖なども水に流れ出てしまうので、栄養のことを考えると、あまりおすすめできません。
 
どうしても玉ネギの辛みを抑えたいなら、切ったあと水にさらさず、そのまま15分ほどおいておくといいでしょう。
アリシンの一部が揮発し、辛みが飛んで食べやすくなります。
「老けない人は何を食べているのか より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
 「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)動脈硬化が見られるようになります。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
ビタミンB12には、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
 
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!