肩こり、腰痛、頭痛に潜む重大な血管病
ある程度の年になると、肩こり、腰痛、首こり、頭痛あたりは、誰もが持っている症状でしょう。
ところが、このなんてことなさそうな症状の裏に、重大な血管病が隠れていることがあります。
たとえば、ある人の場合、「心筋梗塞」が見つかったきっかけは肩こりでした。
心筋梗塞の前兆といえば、胸の痛みが有名です。
心筋梗塞は、心臓の筋肉に酸素や栄養を送る冠動脈が詰まってしまう病気ですから、胸が痛むのは当然と言えば当然です。
ところが、心筋梗塞を起こした患者さんのなかには、胸の痛みではなく、肩こりや腕の痛み・しびれなどを訴える方もいるのです。
こうした症状を訴えて病院に行ったら、「狭心症」、つまり冠動脈が狭くなっていたという方もよくいらっしゃいます。
同じように、腰痛だと思っていたら、「腹部大動脈瘤」だったという方も。
腹部大動脈瘤というのは、お腹の部分の動脈にコブができる病気です。
自覚症状は出にくいのですが、コブが大きくなり、やがて血管壁が破れて出血すると、腰や背中が痛むようになるのです。
そのほか、頭痛持ちの人は多いですが、「今まで経験したことのないような頭痛」「急にきた頭痛」「吐き気を伴う頭痛」は要注意です。
「くも膜下出血」であることが多いからです。
くも膜下出血とは、脳動脈にできたコブが破裂して、脳の表面を覆う「くも膜」の下で出血すること。
くも膜下出血を起こす前に、ひどい肩こりやひどい首こりを感じている患者さんも結構います。
肩こり、腰痛、首こり、頭痛のほとんどは、よくある慢性的な症状ですが、なかにはこうした怖い病気が隠れていることもあります。
「いつもと違う」「とか、「急に始まった」という場合は、要注意。
「人は血管から老化する より」
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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
また、一般にビタミンB群は協力して働いているため一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
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