「血管サラサラなら大丈夫」ではありません

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「血管サラサラなら大丈夫」ではありません
 
血管の若返りと言えば、「血液サラサラ」「血液ドロドロ」という表現もよく耳にします。
 
テレビの健康番組でも、「血液をサラサラにするには……」といった話がよく出てきます。
 
血液がサラサラかドロドロかは、「血液流動性検査」で調べることができます。
これは、患者さんから採取した血液を、毛細血管に似せてつくったシリコン製の装置に流し、その様子を顕微鏡で2000倍に拡大して見るというもの。
健康な血液は、上から下にサラサラと流れるのですが、白血球の粘り気が強くなったり血小板が固まりやすくなっていると、ドロドロと流れている様子が見て取れます。
 
血液はドロドロしているより、サラサラしているほうがいい。
それは間違いありません。
この検査を行なって調べてみると、健康的な生活を送っていて生活習慣病のない人ほど血液はサラサラになり、逆に、タバコを吸っていたりストレスが多かったり、血糖値が高かったりする人ほど血液がドロドロになる傾向があります。
 
ただし、「サラサラだったら大丈夫」と、太鼓判を押すことはできません。
なぜなら、血液サラサラであったとしても、動脈硬化が進んでいるということはあるからです。
 
しかも、前述の検査により、サラサラな血液と判断されても、血栓はできるのです。
もっと言えば、血液はサラサラなのに、できた血栓が血管を詰まらせて、心筋梗塞などの深刻な血管事故を起こし突然パタッと倒れる――なんてことも、十分にあり得るのです。
 
大切なのは、“血液の状態”よりも、“血管のコンディション(血管力)”です。
 
血管力を挙げる生活を送っていれば、結果的に血液もサラサラになります。
サラサラは目的ではありません。
目指すべき方向を間違わないでほしいのです。
「人は血管から老化する より」
 
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 「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)動脈硬化が見られるようになります。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
ビタミンB12には、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
また、一般にビタミンB群は協力して働いているため一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
 
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