「朝のランニングはもってのほか」の理由

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「朝のランニングはもってのほか」の理由
 
「時間をつくって運動を」と言うと、朝、いつもよりちょっとだけ早起きして運動しようと考える方もいるでしょう。
せっかくのやる気をそぐようで申し訳ないのですが、それはおすすめできません。
 
朝は、運動には適さない時間帯なのです。
実は、朝というのは、体にとってとてもセンシティブな時間帯です。
 
なぜなら、朝は、リラックスして眠っている間に働いていた副交感神経から、活動するときに働く交感神経へ、自律神経の主役が切り替わるとき。
スムーズに切り替わればいいのですが、どちらか一方が強すぎる状態が続くと、自律神経のバランスが崩れて、体調の変化が表れやすくなります。
 
また、交感神経が優位になろうとすることで、血管が収縮して、血圧が上がりやすくなっている時間帯でもあります。
 
そのため、朝というのは、実は血管事故が起こりやすいのです。
 
実際に、脳卒中心筋梗塞が起こるのは、午前中、なかでも起きてから1時間以内が多いことがわかっています。
 
そんなセンシティブな時間帯に、さらに自律神経を刺激する運動を行なえば、ちょっと危険です。
若い健康な人はまだいいとして、40代以降の人、血圧が高めの人は、朝の運動は控えたほうがいいと思います。
特に、ランニングなどの負荷の大きい運動はもってのほかです。
 
重たい布団をたたんで、押入れの上の段に持ち上げるという何気ない動作でも、起き抜けの交感神経が緊張しているタイミングで行なえば、血圧や心拍数を一気に上げてしまうものです。
 
朝は、不必要に血圧や心拍数を上げないように、ゆったりと過ごしましょう。
「人は血管から老化する」より
 
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 「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)動脈硬化が見られるようになります。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
ビタミンB12には、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
また、一般にビタミンB群は協力して働いているため一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
 
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