体内時計は2種類あった

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体内時計は2種類あった
 
睡眠を司るメラトニンに対して、起床時に大きな役割を果たすのがコルチゾールというホルモンです。
 
コルチゾールは、活動する(ストレスに対処する)ためのエネルギーを準備する命令を出す働きをしています。
このコルチゾールは起床の23時間前から分泌が増えていき、起床後1時間ぐらいで最大値に達します。
 
だったら、自然に起きられるからいいじゃないかと思いがちですが、そうではありません。
コルチゾールは、体内時計とのかかわりが深く、体内時計が乱れていると、コルチゾールの分泌も不安定になってしまいます。
朝起きてもスッキリしなかったり、やる気が出なかったりするのは、体内時計が狂ってしまっているからです。
 
最近の研究によれば、体内時計には2種類あることがわかっています。
 
ひとつは「主時計」と呼ばれる、わたしたちが一般的に想像する体内時計です。
もうひとつは、「末梢時計」という体内の代謝リズムをコントロールする時計です。
 
「主時計」は1日のリズムをつくる司令塔となる時計で、光によって調節されます。
毎朝、朝日を浴びることで1日の始まりを正しく認識し、体内の時間を調節します。
 
一方、「末梢時計」は主時計からの支持は受けつつも、食事による刺激で調節されます。
そのため、「末梢時計」は食事のリズムに左右されながら、独自に1日のリズムをつくり出してしまいます。
 
つまり、「光」と「食事」という2種類の刺激が同じリズムを刻まなければ、2つの体内時計はかんたんに異なるリズムを刻んでしまうということです。
2つの体内時計が狂ってしまうと、体が混乱してしっかりとした睡眠リズムをつくることができなくなるので、睡眠の質が低くなるのです。
 
では、どうすれば狂ってしまった2つの体内時計を同調させて、睡眠の質を高められるのでしょうか?
 
答えはそれほど難しいことではありません。
起床から1時間以内に、太陽の光を浴びて、朝食をとることです。
 
起きても、暗い家の中にいたままでは、主時計が狂ってしまいますから、しっかり太陽光を浴び、主時計をリセットする。
それに合わせて、朝食を食べることで、食事のリズムによって調節される「末梢時計」にも1日の始まりを正しく認識させることができます。
「疲れない脳をつくる生活習慣 より」
 
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脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
 
ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
最近の研究で、ビタミンB12はバイオリズムにかわっていることがわかってきました。
不規則な生活が続くと、バイオリズムが乱れて、自分の意思で起きたり、眠ったりできなくなります。
昼間居眠りをするようでは仕事に支障をきたしかねませんそこで、試してみたいのがビタミンB12です。
大量にとると、バイオリズムの回復に役立つと考えられています。
海外旅行の時差ぼけも、なかなか解消しにくいものですが、B12を試してみてはいかがでしょう。
 
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