ホルモンと同等に活躍する「ビタミンD」

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ホルモンと同等に活躍する「ビタミンD」
 
「現代人にはビタミンDが不足している」と米国で報告されてから8年が経過しましたが、残念なことに日本ではビタミンDの重要性が知られていません。
 
ビタミンDは、「ホルモン」と言っていいくらい、全身の細胞に影響を与える成分です。
しかも「骨を強くする」「免疫力を高める」「うつ病を予防する」「認知症を予防する」「筋力低下を予防する」など、老化というキーワードとつながるさまざまな研究成果が発表されている、いま、世界的に注目されている成分なのです。
 
ビタミンDは、細胞内の「核」に直接作用する力を持っています。
数々の栄養成分が血中を流れていますが、これらの成分が細胞内に入るためには「受容体」という関所を通過しないといけません。
しかし、ビタミンDは細胞膜の関所のチェックを受けることなく入り込み、核に作用することができる成分。
このような性質を持っているのは、ビタミンD以外には、副腎皮質ホルモン、女性ホルモンのエストロゲンなど、限られたものしかありません。
 
鉄が細胞内のミトコンドリアのエネルギーになるのと同じように、ビタミンDもまた、細胞内の働きに作用しています。
そのため、どのぐらい体内に存在するかで、全身すべての細胞の若々しさに大きな違いが出てくるといえます。
 
食品でいえば、サケや青魚には、体が必要とするビタミンD3が豊富に含まれます。
干しシイタケがビタミンDの補給になる、といわれていますが、シイタケに含まれるのはビタミンD2で、人が必要とするD3とは性質が異なります。
 
また、ビタミンDはカルシウムの吸収の際にも必要で、いくらカルシウムをとっても、ビタミンDがないと腸管から吸収されません。
そういった視点で考えると、小魚はカルシウムもビタミンDも含むアンチエイジングのためのオールインワン食材といえるでしょう。
 
ビタミンDは、直接、細胞核に働きかける一種の「ホルモン」。
世界のアンチエイジング関係者から注目される抗老化栄養素!
「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣 より」
 
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  「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
ビタミンB12は細胞の生成に重要な核酸たんぱく質、認知機能と関係が深く、また、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
 
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