「朝一杯の水」で便秘が解消

イメージ 1
「朝一杯の水」で便秘が解消
 
水不足が便通を悪くしている要因であると気づいている人は、あまりに少ない気がします。
 
「とにかく早寝早起きして、朝、コップ一杯の水を飲むようにしてください」――便秘外来にやってくる患者さんにまずアドバイスするのも、こうした水分補給の重要性です。
朝一番に水を飲むのは、寝ているあいだに失われた水分を補うものだと思うかもしれませんが、それだけではありません。
 
大事なのは、「胃結腸反射」といわれる胃と腸の見えない連携です。
水を飲むことでまず胃が膨らみますが、実はその際、胃の下にある大腸に信号が送られます。
その結果、大腸が収縮し始め、溜まっていた便を直腸に送り出すことになるのです。
 
こうした、「胃結腸反射」により胃腸が動き、副交感神経の働きが活発になると、お通じが改善され、心身のリラックスも生まれます。
 
とても大事なポイントなので、もう少し詳しく解説しましょう。
まず理解してほしいのは、便秘に悩まされている人は、もともと副交感神経の働きが低下してしまっているという点です。
 
これに加え、朝の時間帯は、副交感神経優位から交感神経優位な状態に、つまり休息モードから活動モードに切り替わるタイミングです。
副交感神経の働きが低下している状態に、さらに追い打ちがかかるわけです。
もし朝から緊張していたら、一日を心地よく元気に過ごすことは、さらに難しくなるでしょう。
 
便秘といっても、お腹にただ便が詰まって、不快な状態になっているだけではありません。
そこには心身の様々な不調和が重なり合っているのです。
 
実際、20~30代の女性に加え、50代以上の男性が多く訪れ、便秘の悩みを訴えています。
副交感神経の働きは加齢とともに低下していくため、実は便秘に悩む中年男性もとても多いのです。
現代人の多くは交感神経が過剰に働く、ストレスやプレッシャーの多い生き方を強いられているからです。
 
こうした自律神経のアンバランスを断ち切るうえで、朝一番の水はとても有効なものだということを理解してください。
 
一杯の水で体をリセットし、そのうえで食事のリズムに気をつけてみる。
あるいは、腸を元気にする簡単なストレッチなどを実践していくと、心身の不調和が少しずつ改善されていくはずです。
「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割! より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

 脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
最近の研究で、ビタミンB12はバイオリズムにかわっていることがわかってきました。
不規則な生活が続くと、バイオリズムが乱れて、自分の意思で起きたり、眠ったりできなくなります。
昼間居眠りをするようでは仕事に支障をきたしかねませんそこで、試してみたいのがビタミンB12です。大量にとると、バイオリズムの回復に役立つと考えられています。
海外旅行の時差ぼけも、なかなか解消しにくいものですが、B12を試してみてはいかがでしょう。
 
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!