なぜ果物がむくみに効くのか

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なぜ果物がむくみに効くのか
 
ちなみに、高血圧の原因に塩分の摂り過ぎが挙げられることがありますが、ここにはむくみの問題も深く関与しています。
 
食生活で塩分を摂り過ぎ、ナトリウムが体内に増えると、私たちの体は塩分濃度を下げるために、体内に水分を溜め込もうとします。
塩をたくさん摂るとのどが渇くのもそれゆえですが、血液の主成分も水である以上、水分の増加は血液中でも起こります。
それが血圧を上げることにつながるのです。
 
お気づきのように、こうしたナトリウム過剰はむくみにもつながっていきます。
その意味でも、塩分の摂り過ぎは控えたいところですが、むくみが気になる人はカリウムを多く含んだ食品を摂ることも心がけてください。
 
カリウムにはナトリウムを体外に排出させる働きがあるのに加え、たまった水分を排泄する利尿作用があるからです。
 
そして、カリウムを多く含む身近な食品としておすすめなのは、何といっても果物、古くから「朝の果物は金、昼は銀、夜は銅」といわれているように、リンゴやバナナだけでも朝ごはんに食べる習慣をつけると、それだけで体質改善につながっていくのです。
 
このほかにも、アボガド、ホウレンソウ、モロヘイヤ、キュウリ、ナス、ジャガイモ、サツマイモ、キノコ類、鶏のササミ、玄米、海藻などに、カリウムは多く含まれます。
これらの食材を調理に積極的に用いるのもいいでしょう。
 
また、むくみの改善という点では、食物繊維を多く含んだ食材もおすすめです。
 
食物繊維には、不溶性(水に溶けない)と水溶性(水に溶ける)の二つのタイプがあり、不溶性食物繊維は穀類、野菜、豆類などに、水溶性食物繊維は昆布、わかめ、こんにゃく、果物、サトイモなどに含まれています。
 
不溶性食物繊維は胃や腸でふくらみ、腸を刺激することで便通をうながす特徴が、水溶性食物繊維は粘り気があり、胃腸をゆっくり移動するため糖質の吸収がゆるやかで、お腹を空きにくくする特徴があります。
 
便秘気味の人は不溶性を、体重を減らしたい人は水溶性を意識して摂るようにするのもいいかもしれません。
 
いずれも「これを食べなければ健康になれない」というものではありませんが、こうした食材を上手に取り入れれば、血流の停滞が解消され、むくみも取れます。
結果的に、生活習慣病の予防や改善につながっていくでしょう。
「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割! より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
また、現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。 
 
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