
五月病はなぜ起こるのか?
腸のむくみを取れば、体のむくみだけでなく心のむくみも取れていき、文字通り、人生がスッキリとします。
こうした腸と心の因果関係は、多くの患者さんを診てきた経験からもハッキリと感じとれることですが、その意味を深く理解している人は少ないでしょう。
腸の働きが元気になれば、食べ物の消化吸収がスムーズになり、代謝がさかんになる。
その結果、体が元気になることはイメージできても、心とのつながりまではビンと来ていないという人が大部分なのかもしれません。
「腸と自律神経の働きが密接に関わり合っている」という事実。
腸の蠕動運動が低下し、血流が停滞しているということは、副交感神経の働きが落ちているということです。
副交感神経は休息時に働きますから、そんな状態が続いていたら、メンタルは真っ先に落ち込んでしまいます。
いい換えれば、メンタルの状態は腸に現れる。
心のむくみと腸のむくみはイコールといっても過言ではないのです。
もう一つ大事なのは、食事とメンタルの関わりです。
腸は消化、吸収、排泄を司る器官ですから、食事の摂り方に問題があれば腸にストレスがかかり、それはむくみになって現われます。
それは自律神経の働きを乱しますから、メンタルにも影響することになります。
どんな食べ方をしているかによって、イライラしたり落ち込んだり、あるいは心地よさや楽しさを感じたり……心の状態も変化するのです。
たとえば、大学の新入生や新社会人が、新しい環境にうまく適応できない状態に陥る「五月病」を思い浮かべてください。
実際にかかったことがある人もいるかもしれませんが、これは一種の適応障害で、ちょうどゴールデンウイークが明けるころ、うつや不安感、無気力や食欲不振などにさいなまれ、人と関わるのが億劫になるケースが多いようです。
慣れない環境のなかで受けたストレスが原因といわれていますが、全員が五月病にかかるわけではありません。
この時期にメンタルが低下してしまう人には、どんな傾向が見られるのか?
そこに共通している点として真っ先に挙げられるのは、環境の変化に伴う食生活の乱れ、アルコールの摂り過ぎなどでしょう。
新人社員であれば、部や課の歓迎会などで、連日のように慣れないお酒を飲まされることもあるでしょう。
それに加え、親元から離れ、自炊する暇もないまま暴飲暴食に走ってしまうケースも少なくないはずです。
食生活については大学の新入生も同様でしょう。
慣れない環境下で、ただでさえプレッシャーを受け、交感神経が優位になっている状況です。
「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割! より」
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それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
また、現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
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