
便秘になって自分の生き方を知る
腸と心の関係について、メンタルの安定を考えるうえで、もう一つ、便秘の存在も無視はできません。
便秘とはどんな状態をいうのか、心の問題と絡めながら詳しく考えてみることにしましょう。
便秘の原因は、基本的にはストレスです。
その結果、腸がむくみ、蠕動運動が低下することで便が滞ってしまうわけですが、気をつけてほしいのは「お通じのペースは必ずしも便秘の目安にはならない」ということです。
「排便は毎日あったほうがいい」と誰もが考えているかもしれませんが、仮に週2~3回しか便が出なかったとしても、それだけで便秘だとはいえません。
便秘の目安となるのは、あくまでも本人の不快感です。
たとえば、1.腹部に違和感がある、2.食欲が落ちてしまうことがある、3.排便に違和感や不安をおぼえる――この三つのうちどれか一つでもあてはまっていて、初めて便秘と呼ぶことができます。
当然、本人もつらさを感じているでしょうから、ここで初めて、「では、どうしたら便秘が改善できるかを考えていきましょう」となるのです。
こうしたことをわざわざ前置きするのは、「排便がなければ異常だ」と思い込むこと自体がストレスになり、さらに便を滞らせてしまうことになりかねないからです。
真面目な人はこれだけで便秘を慢性化させてしまうので、むしろ、お通じのペースや1日の回数を気にしすぎないほうが大事なのです。
いずれにしても不快感や違和感があるのであれば、早めに取り除いてスッキリしたいところですが、ここで心の問題も重ね合わせてみてください。
あなたがいま取り除かなければならないのは、便だけなのでしょうか?
便の滞りは心の滞りでもあるはずです。
広い意味では心の問題なので、それを無視して溜まった便だけを取り除こうとしても、うまくいきません。
最後には下剤を使って無理やり出すしかなくなるでしょう。
心と腸がつながっているということも、ここに重ね合わせてみてください。
あなたの腸はいまどのくらい元気でしょうか?
腸が元気に働くようにしっかりいたわってあげているでしょうか?
便秘の原因は基本的にストレスであると述べましたが、それはストレスによって交感神経が優位になり、腸のむくみを引き起こしやすくなるからです。
毎日の生活のなかで何かがどこかで詰まり、それが様々な形であなたの体に現われているのではないでしょうか?
便のつまりという「部分」だけを見ないで、自分の生き方「全体」をとらえ、そのなかで意味を問うようにすると、便秘が改善されるだけで人生が変化していくのがわかります。
「たかが便秘」が「されど便秘」になるでしょう。
これは、手足や顔のむくみを見て、人生がむくんでいることに気づくのと同様です。
こうした形で体のサインに気づくようになると、体調管理もラクになり、人生をもっと能動的に変えていくことができるはずです。
「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割! より」
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それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
また、現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
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