脳出血を起こす2つのパターン
出血性脳卒中には2種類あります。
どちらも脳の中の血管が切れて出血するという点では同じです。
出血すると、それが「血腫」となり、それが脳の組織を圧迫して、さまざまな症状が現れるのです。
「血腫」が大きいと、そのぶん圧迫され破壊される「神経細胞」が多くなり、症状が重くなります。
「くも膜」という部分に出血するのは想像できるのですが、そこはどこなのでしょう。
自分の頭を触りながら、頭の中を想像しつつ、読んでみてください。
まずは、頭を触ってみましょう。
硬いですね。
それは頭蓋骨という頭の骨です。
その頭蓋骨の内側に、いきなり脳があるのではなく、脳は3層の膜に守られています。
膜の外側は「硬膜」、その内側に「くも膜」、そのさらに内側に「軟膜」があります。
そして、「くも膜」「軟膜」の間には隙間があり、ここは「脳脊髄液」という体液で満たされています。
脳の外側はこんなふうに脳を守っているのです。
脳には血管が通っています。
そして、表面近くを通る血管(動脈)は太く、この一部にできたコブが破裂し、出血するのが「くも膜下出血」です。
血管から流れ出た大量の血液は「くも膜」と「軟膜」の間に流れ込みます。
そして「脳脊髄液」と混じって、脳全体を圧迫します。
「くも膜下出血」を起こすと、「激しい頭痛がある」のが特徴です。
よく「バットでなぐられたような痛み」と形容されますが、バットでなぐられた経験のある人は少ないと思います。
しかし、それくらい痛いということです。
脳が全体的に圧迫されるため、脳の機能が侵される範囲は広くなります。
さらに、外から圧迫された脳は、脳の中心に逃げようとする。
これがまずいのです。
脳の中心部には、呼吸や血液循環など、生命を維持する機能が集まった「脳幹」という部位があるからです。
ここが侵された場合、意識がなくなったり、呼吸ができなくなったりするなど、命にかかわる重篤な症状を起こすこともあるのです。
くも膜下出血は、男性より女性に多く、また、30代の若い人などにも起こります。
ひとたび発症したら、死亡率が今でも4割近くある怖い病気です。
「脳卒中にならない、負けない生き方 より」
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脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
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