「一過性脳虚血発作(TIA)」は脳卒中の究極の前兆

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「一過性脳虚血発作(TIA)」は脳卒中の究極の前兆
 
 脳梗塞の“究極の前兆”とでもいうべき症状について、お話したいと思います。
もっとも知ってほしいことの一つです。
 
それは「一過性脳虚血発作」というもので、日本語の病名が長いので、通常英語の略語で「TIA(Transient Ischemic Attack)」と呼ばれています。
 
長い名前なので覚えにくいのですが、「一過性・脳虚血・発作」と分けて読むと、その意味がわかります。
「脳に血が行かなくなったために起こる、一時的な症状」のことです。
 
一時的に脳の血管が詰まり、手足の麻痺やしびれ、言葉や目に異常が出ます。
 
「一過性」というのがポイントで、その症状は長く続きません。
症状は、1~2分で消えるものから数十分で消えるものまでありますが、長くても24時間以内に消失します。
多くは2分から15分で症状が消えてしまうので、無視されたり軽視されたりしがちです。
 
「何もせず放っておいても、自然に良くなる」のが特徴です。
 
では、TIAの症状とは、どんなものなのでしょうか?
 
典型的なものとして、次のような症状があげられます。
 
・左右どちらかの片側の手足が動かなくなる
・左右どちらかの片側の手足がしびれる
・左右どちらかの片側の目が見えなくなる
・片目で見ても、両目で見ても視野の半分が見えなくなる
・言葉が出なくなったり、理解できなくなったりする
 
さて、これを見て「脳卒中の症状と似ていない?」と思われませんでしたか?
 
そうなのです。
TIAの症状は、脳卒中の症状と、ほとんどかぶるのです。
というのも、TIAは、「一時的な脳梗塞」になった状態だからです。
 
脳卒中の前兆”といいましたが、もし、あなたの体にTIAが現れたら、すでにこのとき、あなたの脳では「脳梗塞」が起こっていると考えたほうがいいのです。
 
しかし、TIAは「一過性」の「脳梗塞」とみなすべきです。
「一時的に脳梗塞になりかかったけど、血栓が溶けて、血流が再開し、何ごともなかったかのように、その後、ふつうに行動できる」というのがTIAなのです。
 
「ならば、何も心配ないじゃないか」と思う人もいるでしょう。
しかし、それこそがTIAの怖いところであり、落とし穴なのです。
脳卒中にならない、負けない生き方 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因の多くが脳梗塞です。
脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
 
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