女性のほうが太りやすく、自己免疫疾患になりやすい理由

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女性のほうが太りやすく、自己免疫疾患になりやすい理由
 
 腸内細菌バランスは性別によって違いがあることも、多数の研究からわかってきました。
たとえば、女性特有のものとして、妊娠前後の腸内細菌の変化があります。
91名の妊婦の腸内細菌叢を調べたところ、妊娠前には通常であった細菌叢が劇的に変化していました。
妊娠期の母体はエネルギー不足にならないように、脂肪を溜め込みやすくなっており、腸内細菌の種類が通常と異なり、代謝を下げるような働きをする細菌が多くなります[cell 150.470-480(2012)]
 
また、多くの免疫疾患(関節リュウマチ、全身性エリテマトーマス、血管炎など)は女性の患者数が多いことが知られていますが、マウスを使った実験によると、この男女差は性ホルモンが腸内細菌に影響を与えているためだと考えられています。
実験結果では、腸内細菌が性ホルモン濃度を変化させて、自己免疫疾患の症状を抑制したことも報告されています。
 
他にも、腸内細菌は人の免疫システムにとって大切な役割を担っており、それは食事内容も大きく関わっていますが、そこには男女差、つまり性差などの遺伝子型による違いや影響があるのではないかと考えられています。
女性は妊娠を経験するため、異物である胎児が着床できるように、免疫寛容(無害なものに免疫細胞が反応しないこと)が強いという説があります。
そのため、女性のほうが食事中の栄養素を体内に取り入れやすく、食事の内容に体調が左右されやすいと言われています。
 
このように、性別によって腸内細菌バランスは異なり、食事や妊娠などの影響を受けて、女性のほうがよりバランスを崩しやすいと言えるのです。
 
女性ホルモンのバランスは腸内環境によって変わる
 
PMS(月経前症候群)の原因は、ストレスや生活習慣の乱れ、体の冷えなどによる、女性ホルモンのバランスの乱れによるものと考えられています。
というのも、ストレスは腸内環境を悪化させるからです!
 
 過敏性腸症候群はご存知ですか?
慢性的に下痢や便秘を繰り返し、緊張したりストレスを感じるとお腹が痛くなってしまう現代病です。
また、月経周期の乱れが原因で過敏性腸症候群になる女性もいるようです。
その場合、女性は男性に比べ便秘になりやすいのです。
 
 この病気を治すには、ストレスを軽減して腸内環境のバランスを整える必要があるのです!
 
 腸内環境を整えて、女性ホルモンのバランスを整えましょう。
 
「腸で酵素をつくる習慣 より」
 
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。
 
B1だけではありません。
B2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
 
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
しかし、現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
 
また、ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
 
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