腸内環境を整えるには和食を中心に時間と食べ方を意識する

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腸内環境を整えるには和食を中心に時間と食べ方を意識する
 
腸内環境は、食事の内容とともに、時間と食べ方にも大きく左右されます。
 
和食が日本人の腸内環境を整える上でよいということですが、いくら和食中心でも、忙しい現代社会で、便秘や肥満の原因になる食習慣や生活習慣をしている人は多いのではないでしょうか。
 
忙しいとどうしても食事時間が不規則になりがちですが、ちょっとしたことで、便秘を予防することが可能です。
たとえば、朝食には腸のぜん動運動を促し、腸の圧力センサー(大腸の先にある直腸に圧がかかると脳に指令を出す信号)で便意を催させるという働きがあります。
ところが、朝食をとったけれど時間がないのでトイレに行くのはがまんしてすぐ出勤という生活を続けていると、腸の圧力センサーは徐々に鈍感になり、便秘がちになります。
まずは5分早起きをして食後はトイレに行くという習慣を身につけ、腸のセンサーを敏感に保ちましょう。
 
早食いは、脳の満腹中枢に「もうお腹いっぱいです」という信号が伝わる前にたくさん食べてしまうため、食べ過ぎにつながります、
食べ過ぎると体内酵素や腸内酵素が無駄に失われて不足するため、消化不良や便秘・下痢・肥満の原因になります。
また、まとめ食いも肥満の原因になります。
 
夜はできるだけ消化のよいものを食べ、リラックスして眠るような環境を作りましょう。
就寝中は腸内のバランスを整える時間と考え、6時間以上寝ることが望ましいでしょう。
 
食事をとる時間も非常に重要です。
昔から「腹時計」という言葉がありますが、2006年に日米の共同研究で、腹時計の存在が明らかになりました。
よく知られている「体内時計」は脳の視床下部の「視交叉上核」というところにありますが、腹時計は視床下部の「背内側核」という部位にあり、体内時計が光の刺激によって調節されるのに対し、腹時計は食事の周期(食事時間)によって腸の動きに連動していることがわかりました。
詳しいメカニズムの解明はこれからですが、2つの時計は、それぞれに私たちの体調を整える時計遺伝子(体内時計をコントロールする遺伝子)に深く関わっていることもわかっています。
そのことからも、腹時計が正しいリズムを刻めるよう、食事の時間は規則的にする必要があると言えます。
「腸で酵素をつくる習慣 より」
 
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。
そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。
ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。
食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
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