褒められた脳は大きく育つ

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褒められた脳は大きく育つ
 
褒められることは、脳にもいい作用をもたらします。
研究によれば、親から多く褒められて育った子どもほど、いくつかの脳の領域の体積が大きいことがわかっています。
逆にひどく叱られたり、罵声を浴びせられ続けたりした子どもの脳は萎縮する。
こういう歴然とした差が生じるわけです。
 
要するに、大事に育てられた子どもほど脳の行動が豊かになり、また周囲の人を大事にするようになるのです。
大事にされ、励まされ、褒められる心地よさを知っているから、自らも周囲に提供して、良好な関係を築こうとする。
逆もまた真なり、ということです。
私たちがどちらを目指すべきかは、明らかでしょう。
 
それに、誰でも人から褒められるのは嬉しいですが、実は人を褒めることにも大きなメリットがあります。
 
そもそも人を褒めることは、その相手をよく観察しなければできません。
それもアラ探しではなく、「どこかいい点はないか」「学ぶべき点はないか」という姿勢が前提になります。
相手に対して好感を持たなければ、とてもそんな気になれないでしょう。
 
実際、どんな人でも宝物のような能力を持っています。
勉強ができたり、スポーツが得意だったりという表面的なことだけではなく、考え方がユニークとか、美的センスがあるとか、性格が朗らかとか、人それぞれに個性的でおもしろい。
「褒めよう」という意思さえ持っていれば、褒めるべき点はいくつも見つかるはずです。
 
そうすると、そこには豊かなコミュニケーションが生まれます。
好奇心も刺激されます。
自分が相手を好意的に見ている以上、相手も自分を好意的に見てくれるでしょう。
それが、脳に悪いはずがありません。
 
ついで言えば、ときには自分で自分を褒める瞬間があってもいいでしょう。
とかく日本人は、自己肯定感が低いと言われています。
謙虚さは大事ですが、必要以上に卑下したり自信を喪失したりしていては、発想や行動が萎縮してしまいます。
仕事のみならず、趣味や人間関係においても、自身の存在意識を見出すことが重要だと思います。
結果的に、仕事のパフォーマンスも上がるはずです。
「本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
 ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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