「共感性」が心を癒やす
酒席などでグチをこぼす行為は、一般的にあまり歓迎されません。
しかし、ストレス解消という意味ではけっこう有効なのです。
例えば、気心の知れた友人に「会社の上司にこんなことを言われた」「がんばっているのに評価してもらえない」などと話したりするとします。
聞かされる側はともかく、話す側は感情を吐き出したため、多少はすっきりします。
四六時中ではさすがに嫌われるでしょうが、「お互いにグチを言い合えるような関係」をつくっておくことも悪くありません。
そもそもなぜ、私たちはグチをこぼしたくなるのでしょうか。
それは、人に共感してもらいたいからでしょう。
話を聞いてもらい、同情を得られれば、怒りや悲しみも多少は収まります。
もちろんお酒の席でなくてもかまわないので、できるだけそういう機会や相手を見つけたほうがいいと思います。
一人だけで抱え込む必要はないのです。
しかし世の中には、「誰に対してもグチ一つこぼさない」「仕事の話を家庭に持ち込まない」という方も多いと思います。
弱音を吐くことは恥ずかしいとかみっともないとか、相手に迷惑というイメージがあるためでしょう。
これはある意味で、すばらしい美徳だと思います。
たしかにコミュニケーションには、「感情伝播」という作用があります。
人間は共感性の生き物なので、相手が楽しそうにしていれば自分も楽しくなるし、逆に相手がイライラしていれば自分もイライラしてくる。
こういう経験は誰にでもあるでしょう。
だからネガティブな話を打ち明けないというのは、相手や周囲を気遣うということでもあります。
とはいえ、溜め込むことによるストレスを考えれば、吐き出せるときには吐き出したほうがいい。
グチを言い合えるような関係性を築くことが大事だと思います。
私自身、職場での出来事をよく家族や友人に話します。
嫌なことがあれば、むしろ積極的に吐き出すようにしています。
その代わり、相手のグチもできるだけよく聞くように努めているつもりです。
これはお互いに、解決策を求めているわけではありません。
「それは大変だね」「言うとおりだね」と言い合えば、それで十分ではないでしょうか。
「本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣 より」
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この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
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