老いても血管は若返り可能!心筋梗塞や脳卒中を防ぐ最新の血管ケア
4人に1人が血管病で命を落とす
現在、日本人の死因のうち、心臓病と脳卒中を合わせると、全体の約25%を占めます。
これらは、すべて動脈硬化が主要な原因となって起こります。
つまり、血管が硬く、もろくなることから起きる「血管病」なのです。
日本人のおよそ4人に1人は、血管病で命を落としていることになります。
「人は血管とともに老いる」といわれるとおり、血管病の最大の原因は加齢です。
しかし、主要な原因が加齢であっても、日々の生活習慣を見直し、小さな心がけを積み重ねていけば、血管の若返りを図ることは十分に可能です。
高血圧や糖尿病、脂質異常症がある人も、けっして悲観したり、あきらめたりしないでください。
血管病につながる動脈硬化は、血液内のLDLコレステロール(全身の細胞に脂質の一種であるコレステロールを届けるために流れているもの)が、老化の元凶物質である有害な活性酸素の作用で、酸化LDLに変わることから起こります。
酸化LDLは、免疫細胞などの作用を受けて、プラークと呼ばれる粥状の塊になり、血管壁にたまっていきます。
これは、いわば血管に「サビ」がたまっていくような現象です。
こうなると、
1.血管壁が厚くなる
2.血管の内腔が狭くなる
3.血管が硬くなる
4.血液の流れが悪くなる
といった変化が次々に起こり、動脈硬化が進んでしまうのです。
こうした一連の血管病を防ぐために、今まで重視されてきたのが「血液をサラサラに保つ」ことです。
血液がドロドロであるほど酸化しやすいので、もちろん「血液サラサラ」は重要です。
しかし、それだけでは、血管病を根本的に防ぐことはできません。
なぜなら、血液をよい状態に保つよう努めても、血管のケアを怠れば、血液・血管ともに老化が進んでしまうからです。
きれいな水道水でも、さびた水道管を流れたら汚染されるのと同じです。
これまでは、健康診断の技術的な問題もあって、血液が血管に与える影響ばかりが注目されてきました。
しかし、最近になって、逆に血管の状態が血液に大きく影響することもわかってきています。
特に、血管の最も内側にある「内皮細胞」が、さまざまな面で血液の質をよくするとともに、血管にサビがたまるのを防いでいることが明らかになってきました。
血液だけでなく、血管、とりわけ内皮細胞に注目したケアでこそ、血管の真の若返りが実現できるのです。
「血管がぐんぐん若返る最強療法 より」
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虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
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