血管ケアで最重要なのは食事!動脈を元気にして血管病を防ぐ食生活の3つの柱

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血管ケアで最重要なのは食事!動脈を元気にして血管病を防ぐ食生活の3つの柱
 
内皮細胞を傷つける高血圧の要因を排除
 
血管の若返りを図って血管病を防ぐには、動脈の内皮細胞を元気にすることです。
そのためにもっとも重要で効果的なのは食生活です。
食生活の柱は、次の3つです。
 
1.塩分を減らす
 
内皮細胞が傷つくと、その機能が低下してしまいます。
内皮細胞を傷つける大きな要因になるのが高血圧です。
そこで、血圧を上げる塩分(ナトリウム)を控えることが大切です。
 
成人の1日の食塩摂取量の目標値は、男性で8g以下、女性で7g以下です。
ただし、すでに高血圧の人では、6g以下が目安となります。
塩分を控えるコツを挙げてみましょう。
 
●高塩分の食品を控える
塩、しょうゆ、みそ、ソース、ドレッシングなどの調味料、カマボコなどの練り製品、ハムなど肉類の加工品、タラコやシラスにどの塩蔵品、干物、漬け物、梅干し、汁ものといった高塩分食品を控えめにしましょう。
 
●減塩調味料を活用する
減塩塩、減塩しょうゆといった減塩調味料を使うのもよいでしょう。
減塩調味料は、血圧を上げる塩化ナトリウム(食塩)の一部を塩化カリウムに替え、塩分量を通常の半分程度にした調味料です。
 
カリウムを取る
ミネラルの一種であるカリウムは、体内の余分なナトリウムが尿中に排泄されるよう促します。
そのためには、カリウムを多く含む野菜、果物、海藻、豆、キノコ、イモ類などを積極的に取りましょう。
 
●カルシウム・マグネシウム・水溶性の食物繊維を取る
これらもナトリウムの排泄を促します。
カルシウムの多い牛乳、乳製品、小魚、緑黄色野菜、マグネシウムの多い大豆製品、特に納豆、ナッツ類、玄米、バナナ、水溶性食物繊維の多い海藻、リンゴ、柑橘類、イモ類なども取りましょう。
 
2.魚や大豆製品をとる
 
良質なたんぱく質は、内皮細胞の新陳代謝を促します。
特に、魚と大豆製品によるたんぱく質の補給をお勧めします。
 
 イワシ、アジ、サンマなどの青魚には、良質なたんぱく質とともにDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といった、動脈硬化の予防効果を持つ脂肪酸が豊富です。
 
 また、納豆や豆腐などの大豆製品には、良質なたんぱく質とともに、動脈硬化の元凶になるLDLコレステロールや、活性酸素を減らすイソフラボンが豊富です。
 
3.野菜をたくさん食べる
 
 野菜は、先に挙げたカリウムが多い上、活性酸素の除去作用を持つビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどを豊富に含みます。
ビタミンCは血管の強化、ビタミンEは血行促進にも役立ちます。
 
 野菜の中でも、特にこれらが豊富なトマトやホウレンソウ、モロヘイヤ、カボチャなどがお勧めです。
 
血管を強くするウォーキングを毎朝実践
 
 以上のような食事の注意のほか、適度な運動を習慣的に行うことも大切です。
 
 つくづく実感しているのは、人は加齢とともに、どうしても運動量が減るということです。
よほど意識的に歩かないと、1日1万歩は達成できません。
それで、朝の食事前にウォーキングをしています。
家族や仲間とともに運動するのもよい方法で、長続きさせる一つの秘訣です。
 
 内皮細胞を元気にするには、特別なことをする必要はありません。
食事は和食を中心として、そして体をよく動かすということです。
 
 車やエスカレーターの使用頻度を減らし、自分の足で歩いたり、階段を上がったりするのもいいでしょう。
気軽にできるものから、ぜひ取り入れてみてください。
「血管がぐんぐん若返る最強療法 より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
もしビタミンB群のビタミンB12・B6や葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12には、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。
 
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
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