血管を強くする栄養素


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血管を強くする栄養素
 
 炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが血管力を高める食事の基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
 
血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます
 
たんぱく質は肉や魚から摂れます。
HDLコレステロールを増やすイワシやサバなどの青魚を中心にたんぱく質を摂りましょう。
 
たまごコレステロールが高いものの、高たんぱく食品のため毎日食べたほうがいいでしょう。
 
また動脈硬化が起こって血流が滞ってしまっても、人間の身体は血液循環維持するために、迂回する血行路(側副路)をつくります。
 
側副路をつくるためには、たんぱく質に加えてセロトニン(必須アミノ酸トリプトファンから体内でつくられる。腸内で90%、血小板に8%、中枢神経に2%)が重要です。
 
豊富に含んでいるのは羊の肉です。
 
HDLコレステロールの高い食材》
 
「おさかなすきやね」
お[お茶]
渋み成分のカテキンは、コレステロール値、中性脂肪、血糖値を下げるほか、抗酸化作用がある。
さ[魚]
DHAEPAなどの不飽和脂肪酸が血流をよくする。
か[海藻]
水溶性食物繊維が中性脂肪を吸着して排出。代謝を促進するミネラルも豊富。
な[納豆]
納豆特有の酵素であるナットウキナーゼには血栓を溶かす作用がある。脂質代謝を促進するビタミンB2も豊富。
す[酢]
クエン酸が赤血球の変形能を高め、血流をよくする。
き[きのこ]
きのこ特有の成分β‐グルカンが、コレステロール値や血糖値を下げる。
や[野菜]
ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富。1日350g以上の摂取を目標に。
ね[ねぎ]
特有の匂いのもとであるアリシンに、血小板凝集抑制、血栓予防、活性酸素抑制作用がある。
「老いるほど血管が強くなる健康法 より」
 
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脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。
ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。
 
記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
 
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
 
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
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