脳のエネルギー不足にご用心
朝食はパンとコーヒー、といった簡単なものを食べている人が多いでしょう。
しかし、朝食は1日に食べる食事の中でいちばん大切だといってもいいものです。
前日の夕食の時刻にもよりますが、24時間という1日の中で空腹になっている時間がいちばん長いのが、夕食から朝食までの時間です。
それだけ目覚めたときに、体が栄養を欲しているといえます。
寝ているのだから、そんなに栄養はなくてもいいと思われるでしょうが、寝ている間も体は休んではいません。
基礎代謝という言葉を聞いたことがあるはずです。
呼吸や体温調整など、わたしたちが生きていく上で欠かせない生活活動に費やされるエネルギーのことで、それは寝ている間も休んではいません。
そして、基礎代謝は、わたしたちの体が使っているエネルギーの約70%に達します。
寝ている間も働いている基礎代謝で失われたエネルギーを補うのが朝食です。
とくに脳にとって、栄養不足は致命的といってもいいでしょう。
朝は、ボーッとして考えがまとまらない、という経験はありませんか。
これは、脳のエネルギー、栄養不足が原因です。
脳の栄養不足の状態が頻繁に起これば、認知症を確実に呼び込みます。
食べものをとっていなければ、体を動かすことはできません。
体を動かさないでいると、堅くなって萎縮していきます。
脳も体の一部です。
同様のことが起こると思っていいでしょう。
栄養不足で脳が機能しなければ、認知症に進むことは十分に想像がつくでしょう。
「100歳までホケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング より」
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アルツハイマー病の患者さんは、こうした危険因子を抑える働きをする成分を多く含んだ食品を摂る必要があります。
細胞を老化させる活性酸素は、老齢になると増加していきます。
これに対して抗酸化作用を持つのが、ビタミンC、ビタミンE、βカロチンであり、これらを多く含んだ食品を積極的に摂ることをお勧めします。
脂質や抗酸化物、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がそうですが、これらもまた魚類には豊富に含まれています。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
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