自分の脳が悪いほうへ傾くときのパターンを把握しておく

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自分の脳が悪いほうへ傾くときのパターンを把握しておく
 
体の調子がいいときと悪いときの波があるように、脳にも好不調の波はあります。
 
嫌なことがあれば気持ちは落ち込むでしょうし、仕事が一向に進まなければイライラもします。
そういうときは、脳もそうサクサクとは動いてくれません。
「今日はどうも脳の動きが不調だな」という日は誰にでもあります。
また、そういう不調が何日間も続くことだってあるでしょう。
 
 ただ、ここで大事なのは、どんなに調子が悪い日が続いても、深みにハマらないようにしておくこと。
不調が続いて迷路の奥深くにハマりそうになったときに、ちゃんと「あ、このままじゃマズイな」と自分で気づいて、悪い流れから抜け出せる態勢をつくっておくことが肝心なのです。
 
 なぜかと言うと、自分でもまったく気づかないうちに、迷路の深みへハマってしまう人がとても多いからです。
 
 しかし、こういうふうに悪いほうへ傾いていくとき、わたしたちの脳や体は、必ず「気をつけておかないと、このままじゃマズイぞ」という信号を出しているものなのです。
 
 そもそも、誰でも“自分の失敗パターン”や“心の調子が悪い方向へ行きそうなときのパターン”は、なんとなくわかっているもの。
そのパターンは人それぞれだとは思いますが、誰しも「自責の念が膨らんでくるといつも悪い方向へ行く」とか、「結果が出ないのを他人のせいにし始めると悪い流れにハマる」などといったパターンがあるはずです。
ある程度の年齢になり、幾度となく不調や失敗を重ねていれば、そういう“悪いほうへ傾きそうなパターンのときの感覚”が記憶にしみ込んでいるもの。
こういう過去の経験が“要注意”の黄信号を点灯したり、“SOS”の赤信号を点灯したりしているわけです。
 
つまり、そういった信号に気づくことが大切なのです。
自分の置かれた状況を察知して、自分の行動に注意を払ったりセーブをかけたりして修正していく力が求められるわけです。
 
こうした“要注意”信号や“SOS”の信号は、体に現われる場合もあります。
脳過労やうつ病に陥りそうになると、しばしば、頭痛、めまい、肩こり、腰痛、冷え、不眠、疲労感といった身体症状が現われるのです。
さらに、身体症状だけでなく、日々の行動に“いつもと違った変化”が現われることもあります。
 
たとえば、次のような変化が現れたら、すでに心身がSOSを出していると受け取るべきです。
 
「朝、新聞を読めなくなってきた」
「かつて夢中になっていた趣味などに、興味や関心が持てなくなってきた」
「朝や午前中、気分が晴れない」
「悲しいことがあったわけでもないのに、涙が流れてくる」
「他愛のないドラマや映画を観て、すぐにもらい泣きをするようになった」
「ファッションやおしゃれに気を遣わなくなった」
「家の中が散らかり放題でも気にならなくなってきた」
「休日は『外に出たくないし、人にも会いたくない』と思うようになった」
「どうでもいいような小さなことに執拗にこだわるようになった」
「物事を決断することができなくなってきた」
「手の込んだ料理をつくらなくなった」
「『食欲がないし、よく眠れない』という日が続くようになった」
 
このように、「気をつけないと、このままじゃマズイぞ」という信号は、日々の行動のいろいろなところに現われています。
 
だから、信号をキャッチしたときに、気づいて、それ以上深みにハマらないように、自分を修正していくのです。
 
こんなふうに“悪いパターンにハマりそうになったときに、何とか自分を修正していこうとする意識”を持っているだけでも、脳のコンディション維持には非常に大きなプラスになると考えています。
 
繰り返しますが、誰の脳にも好不調の波はあるし、誰にだって迷路にはまりそうになることはあるのです。
その点においては、みんな同じであり、たいして違いはありません。
 
 でも差がつくのは、そこから先をどう対処するか、その対処の仕方は、ひとによってだいぶ違います。
 
 すなわち、自分の中に“早く気づいて自分を立て直していこうとする意識”があるかどうか、さらには“それ以上深みにハマらないように対処するノウハウ”があるかどうかでおおきな差がつくのです。
これによって不調やスランプの深みにハマるかハマらないか、脳を調子よく保てるかどうかの命運が分かれると言ってもいいでしょう。
 
 とにかく、“脳を悪いほうへ向かわせないこと”は、要となるハウツーなのです。
普段から自分の脳が悪い方向へ傾くときのパターンをしっかり把握して、悪い流れからできるだけ早く抜け出せるようにしておきましょう。
「脳の老化を99%遅らせる方法 より」
 
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 老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、タンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果、若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、
 
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
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