どんなに忙しくても、ぼんやりする余裕を失わない

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どんなに忙しくても、ぼんやりする余裕を失わない
 
「どんなに忙しくても、ぼんやりする余裕を失わない」
 
これはデフォルトモード・ネットワークの機能を落とさないようにするための処方箋です。
 
わたしたち人間は、ぼんやりしているときにデフォルトモード・ネットワークを働かせてアイドリングをしながら、自分のことを全体的に振り返っています。
自分の状況をモニタリングしながら、自分のとるべき行動や自分の進むべき方向性を模索しているわけです。
 
 また、ぼんやりとしながらデフォルトモード・ネットワークを働かせているときは、自分を全体的にモニタリングするのと同時に、脳回路全体を点検して、脳内の情報を整理したり、脳内のバランスを回復させたりする作業が行なわれています。
こうしたデフォルトモード・ネットワークの“ぼんやり機能”が、わたしたちが脳を健やかにキープするうえで欠かせない役割を担っているのです。
 
 ところが、現代のわたしたちは、日々の生活でどんどん“ぼんやりする時間”を失いつつあります。
 
 そして、その“ぼんやりする時間”が減少したいちばんの原因は、スマホや携帯電話の普及だと考えられます。
 
ご自身の毎日を振り返ってみてください。
ほんの1分でも時間が空いたなら、すかさずスマホを取り出すのがクセになってはいませんか?
 
 昔は、駅のホームで電車を待っているときや、喫茶店で人を待っているとき、通勤電車で手持ち無沙汰のとき、会議が始まるまで時間があるときなど、ちょっと時間が空いたときには、何もせずにボーッとしながら時間をつぶす人が多かったものです。
しかし、いまはそういった“すきま時間”がことごとくスマホに占領されてしまっています。
電車の移動中も、仕事の休憩時間も、家でくつろいでいるときも、空いた時間はほとんどスマホの画面を見つめているという人も少なくないのではないでしょうか。
 
 これでは、“ぼんやりする時間”なんて到底とれません。
仕事をしたり、ごはんを食べたり、誰かと話をしたりといった活動をしているか、それともスマホを操作しているかで、1日が終わってしまいます。
そんな“ぼんやりのない生活”を続けていては、いつデフォルトモード・ネットワークの機能がダウンしてしまっても不思議ではありません。
 
 ですから、わたしたちは日々の生活の中で意識的に“ぼんやりする時間”をつくらなくてはならないのです。
 
いちばんいいのは、ちょっと空いた時間にできるだけスマホを取り出すのをやめて“小まめにぼんやりする”ように習慣づけることです。
もっとも、スマホが生活リズムの中にすっかり浸透している現代では、これを実践できる人はそう多くはないかもしれませんね。
 
そういう人は、1日に1度、5分~10分でいいから“何もしないでボーッとする時間”をつくるように習慣づけることをおすすめします。
1日の決まった時間に、他人、メール、電話などの邪魔が入らない静かな場所でひとりになり、心のざわめきを静めてぼんやりするのです。
 
ぼんやりの仕方に決まりはありませんので、自己流で構いません。
目をつぶってもいいしつぶらなくてもいい。
家に帰ってぼんやりするのでもいいし、公園のベンチでぼんやりするのでもいい。
あるいは、お気に入りの喫茶店でぼんやりするのでもいいでしょう。
 
とにかく、どんなに忙しい毎日を送っていても、ちょっとの時間、何もせずにぼんやりするくらいの余裕は持っていなくてはダメ。
その“ちょっとした余裕”が脳の息抜きとなり、デフォルトモード・ネットワークを健全に働かせることにつながっていくのです。
 
ぜひこのことを心に刻んで“ぼんやりする時間”をとるようにしてみてください。
「脳の老化を99%遅らせる方法 より」
 
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 寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
 
最近の研究で、ビタミンB12はバイオリズムにかわっていることがわかってきました。
不規則な生活が続くと、バイオリズムが乱れて、自分の意思で起きたり、眠ったりできなくなります。
昼間居眠りをするようでは仕事に支障をきたしかねませんそこで、試してみたいのがビタミンB12です。
大量にとると、バイオリズムの回復に役立つと考えられています。
海外旅行の時差ぼけも、なかなか解消しにくいものですが、B12を試してみてはいかがでしょう。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
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ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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