【ニューロビクス】“自分の不調を客観的に捉えるメソッド”にトライしてみよう

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【ニューロビクス】“自分の不調を客観的に捉えるメソッド”にトライしてみよう
 
 脳の調子をキープするには、自分の調子が悪い方向に傾いてきたときに、その状況を“わかっている”ことがたいへん重要になります。
ここでは、自分の脳の調子を客観的に捉えるためのニューロビクスをご紹介しましょう。
 
1.ストレスや悩みを“大”“中”“小”に仕分けする
脳が過労によって不調になってくると、ストレスや悩みの解決の優先順位をつけられなくなる傾向があります。
普段から、ストレスや悩みなどの“自分の中の懸案事項”を“大”“中”“小”に仕分けする習慣をつけておくといいのです。
日々自分がどういう問題にストレスを感じ、何に追いつめられているのかを“わかっている”ことが大切です。
この、“仕分け習慣”を身につけると、仕事や作業の優先順位も見えるようになるため、もの忘れやうっかりミスを減らすことにつながります。
ぜひ“もの忘れ解消のニューロビクス”としても実践してみてください。
 
2.とにかく書き出す
“書き出す”という作業は、自分を客観的に把握するための“もっともシンプルで、もっとも効果的な手段”です。
自分の頭の中のもやもやとした感情や考えをノートなどに綴ってみるといいでしょう。
怒りや不満、ストレスなどありったけぶちまけるのでもいいし、不調の原因を思いつくだけ挙げてみるのもいいでしょう。
目下の状況を冷静に自己分析して、改善点を箇条書きするのもいいと思います。
とにかく、“書く”ことは自分を知ることにつながり、自分を深く知ることはデフォルトモード・ネットワークを刺激することにつながるのです。
自分を見失わないようにするためにも、積極的に「自分のこと」を書き出していきましょう。
 
3.現在までの自分の人生の浮き沈みを折れ線グラフで表してみる
これまでの半生を振り返ってみれば、いいときも悪いときもあったことでしょう。
そんなご自身の半生を振り返って、折れ線グラフをつくってみてください。
子供の頃から現在に至るまでを顧みて、これまでの自分のアップダウンを“見える化”するわけです。
これを実践すると、「どんなときに調子がよくて、どんなときに落ちるのか」「いつもどうやってスランプを抜け出してきたのか」といった自分の傾向が客観的に見えてきます。
また、このグラフをつくると、自分の人生の流れを全体的に捉えることができるため、“自分モニタリング機能”であるデフォルトモード・ネットワークを強化することにも役立つはずです。
 
4.高いところに上がってみる
気分が晴れないときに、高いところに行ってボーッと下界を見下ろすと、心のもやもやがスッキリしてくるものです。
また、悩んでいたことの解決策が見えてきたり、仕事などのいいアイデアが浮かんだりすることもあります。
見晴らしのいい場所に立つと、わたしたちは自分の頭の中のことをいつもと違った広い視野で捉えようとします。
すると“鳥瞰視(ちょうかんし)”“客観視”の力が高まって、解決策が見えやすくなるのです。
 
5.『FOMO』(取り残され不安)を解消する
脳の調子を落とさないためには、氾濫する情報に振り回されないことが大切。
しかしながら、現代では、情報を見逃したり情報から取り残されたりすることに不安を覚える人が増えてきています。
こうした人はアメリカでは『FOMO(Fear of Missing Out)』と呼ばれています。
これは“見逃し不安”“取り残され不安”という意味です。
この『FOMO』になると、大切なメールや重要な情報を見逃してしまうのではないかという不安を募らせて、スマホやパソコンを頻繁にチェックせずにはいられなくなります。
悪化すると、数分おき数秒おきにチェックをしないと気が済まなくなる場合もあるのです。
そして、近年、脳過労やうつ病で脳のコンディションを悪くする人には『FOMO』傾向の強い人がたいへん増えているのです。
ですから、脳過労やうつ病の深みにハマるのを避けるには、普段から情報とうまく距離をとって、『FOMO』を未然に防がなくてはなりません。
『FOMO』の予防には、まず、「しょせんすべての情報なんてつかみきれないんだ」「自分が本当に求めている情報は、ほんのごくわずかなんだ」ということに気づく必要があります。
そのうえで、スマホやパソコンで情報をチェックする機会を意識的に減らしていくといいでしょう。
「メールのチェックは朝晩1回にする」とか、「ネットサーフィンは30分以内にする」などのように、自分なりのルールを決めて取り組んでいくのがおすすめです。
『FOMO』の心当たりのある方は“情報に振り回されないためのニューロビクスとして、ぜひ実践してみてください。
 
6.“自分がコントロールできないこと”では悩まない
脳の疲労やストレスを減らすには、自分を悩ませている問題が“自分にコントロールできることなのか、それとも、“自分にコントロールできないことなのかをきっちり見極めることが大切です。最近はSNSを利用する人が増え、そこにアップされる他人の言葉を気にする人がたいへん増えています。
自分が他人にどう受け止められているのかの評判や評価をうかがい、ときに他人の書き込みに深く傷つけられて、脳を疲弊させてしまうわけです。
しかし、“しょせん自分でコントロールできないものにいちいち心を乱されていたら身が持ちません。
脳の健康をキープするためにも、SNSの書き込みには気をとられないようにすべきだと思います。
 
7.ごく簡単な“行動日記をつける
日記と言ってもごく簡単なものでOK。
その日1日の出来事や行動、感じたこと、体調の変化などを2~3行で記すだけでいいのです。
この行動日記は、極端に言えば、文章なんてどうだっていいのです。
それよりも、“今日の自分のポイントを振り返って記録し続けることが重要なのです。
1日1日どんなことがあったかを日記につけ続けていると、だんだん自分の好不調のパターンが見えてくるようになります。
「いつも連休明けは調子が出ない」とか「天気が悪い日は体の調子がよくない」などといったパターンです。
すると、自分の調子が悪いほうへ傾いてきたときに、その兆候に気づきやすくなり、スランプや迷路にハマるのを防いでくれるわけです。
1日1日、日記をつけて自分の行動を振り返っていると、自然に“自分のことをいろいろな角度からチェックするようになります。
これにより、“自分モニタリング機能であるデフォルトモード・ネットワークが活性化して、脳回路にもろもろのよい影響を与えるようになっていくのです。
ですから、行動日記をスタートしてみてください。
その日記は、きっと脳をよりよい方向に成長させるうえで、大いに役立つことでしょう。
 
※脳のつながりをよくする『ニュービクス』とは何か
『ニューロビクス』とは、アメリカの研究者がつくった造語。
ニューロン(脳神経細胞)とエアロビクスを足してつくった言葉で、脳を鍛える健康習慣を指しています。
「脳の老化を99%遅らせる方法 より」
 
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 寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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