【ニューロビクス】“脳のアイドリング・タイム”を意識的につくるようにしよう

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【ニューロビクス】“脳のアイドリング・タイム”を意識的につくるようにしよう
 
 “ぼんやりする時間”がなければデフォルトモード・ネットワークは働くことができません。
どんなに忙しくても脳のアイドリング・タイムを失ってしまってはダメ。
ここでは、日々の“ぼんやりをうまく生かすためのニューロビクスをご紹介していきます。
 
8.“ひとつの仕事”の前後に“プチぼんやりタイム”をつくる
1日の仕事には、必ず“その日の山場となる仕事”があると思います。
そういう山場の仕事の前後に、“プチぼんやりタイム”をつくってみてはいかがでしょうか。
そもそも、デフォルトモード・ネットワークには、これから起こることをシミュレーションしたり、終わったことを反省したりする働きがあります。
重要な仕事のスタート前に“プチぼんやり中”をしてシミュレーションをすれば、よりよい結果に結びつくかもしれませんし、重要な仕事が終わったあとに“プチぼんやり”をして反省をすれば、その反省点を次に生かすことができるでしょう。
ほんの2~3分でも構わないのです。
こうしたぼんやり機能をビジネスに生かしていけば、気持ちの余裕も生まれて、よりよい結果に結びついていくと思います。
 
9.スケジュール帳にあえて空白を書き込む
 手帳のスケジュール欄を見て1時間でも空いた時間を見つけると、「この時間、もったいないから何かできないかな」と考える人はわりと多いもの。
また、「すきまなく埋っていないとなんとなく落ち着かない」という人も少なくありません。
しかし、そんな性分では、ぼんやりする時間などとれません。
スケジュール帳にあえて“空白”を書き込んで予定を組んでみてはいかがでしょう。
その“空白の時間”も自分がこなすべき予定のひとつとして考え、なるべくその時間をぼんやりとリラックスして過ごすように努めるのです。
こういう“空白があると、いろいろな面で余裕が生まれ、仕事などにも好影響が現れます。
 
10.ひとりで心置きなくぼんやりできる場所を見つけておく
ぼんやりとデフォルトモード・ネットワークを働かせるうえで、いちばん気を遣うのは“場所なのではないでしょうか。
世のお父さん方にヒアリングをすると、ひとりでぼんやりするときにいいのは“駐車場に停めたマイカーの中なのだそう。
ただ、なんだか、それもちょっと寂しいですね。
ですから、あらかじめひとりで心置きなくぼんやりできる場所を見つけておくといいのです。
落ち着いた雰囲気の喫茶店でもいいですし、街角の公園のベンチでもいいのですが、知り合いがいない場所、人から話しかけられない静かな場所であることが条件です。
自分に合った“ぼんやりスペースを見つけて利用するようにしましょう。
 
11.あてもなく散歩をする
デフォルトモード・ネットワークが稼動するのは、座ってじっとしているときだけとは限りません。
体を動かしているときにも活動が活発になる場合があるのです。
もっとも典型的なのは、散歩やウォーキングの最中です。
のんびりと歩いているときに、頭の中にいろいろなイメージが浮かんでは消えていくようなことはありませんか?
これは“ぼんやり機能が稼動している証拠。歩いている最中は、周囲の安全や自分の足の動きなどに注意を分散しつつも、“あまり頭を使わなくてもいい身体動作を継続しています。
すると、だんだん大脳の意識的活動レベルが下がってきて、代わりにデフォルトモード・ネットワークの活動が活発になってくるのです。
ちなみに、アリストテレス、西田幾太郎、夏目漱石など、昔の哲学者や小説家には、歩きながら想を練った人が多かったもの。
こうした偉人たちは、散歩をすると脳のつながりがよくなって、いいアイデアや発想が浮かびやすくなることを知っていたかもしれませんね。
 
12.単純作業や無心になれる作業に没頭する
たとえば、靴を1足1足ピカピカに磨いているときや、お風呂のタイルを1個1個きれいに掃除しているとき、たくさんの豆の皮をひとつひとつ剝き続けているとき――こういった単純作業をしているときに、いつの間にか頭の中が静まって、いろいろなイメージが湧いてくる、という経験をした方も多いはず。
このように、脳が退屈するような単純作業を続けていると、脳の意識的活動が低下して、デフォルトモード・ネットワークが台頭してくるのです。
また、編み物のように、“さかんに手先を動かしていても、他のことを考えられる状態であれば、やはりデフォルトモード・ネットワークが台頭してくれるようになります。
中でも、ぼんやりモードに移行しやすいのは、作業に没頭する時間が長く続いたとき。
ときには頭をからっぽにしてこうした作業に没頭してみてはいかがでしょう。
 
13.時間を忘れて動物や植物と親しむ
動植物には、脳の疲れを癒す力があります。
ペットとじゃれながら遊んでいると、いつの間にか長い時間が過ぎていることがありませんか。
また、ガーデニングで植物や土をいじっているときも「もうこんな時間?」となることが少なくありません。
このように、時間がたつのを忘れて動植物とふれ合うのは、言わば“ぼんやり癒しタイムを過ごしているようなもの。
こういうときにも、デフォルトモード・ネットワークが刺激されていることが多いのです。
なお、同様の効果はのんびりと森林浴をしたり、気持ちのいい野原で昼寝をしたりといったことでも得られます。
たまにはゆったりとした自然の中で“時を忘れてボーッとできる時間を過ごしてみてはどうでしょう。
 
14.昔のアルバムをぼんやりと眺める
デフォルトモード・ネットワークは自分の“過去“現在“未来をつなげてモニタリングしているシステム。
自分の過去をぼんやりと振り返っていると、自動的にこのシステムが立ち上がることになります。
ですから、昔の懐かしいアルバムの写真をぼんやり眺めていると、デフォルトモード・ネットワークを効果的に刺激することにつながるのです。
毎晩寝る前などにアルバムを広げる習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
 
15.お風呂では“今日1日をぼんやり振り返る
1日の疲れを癒すリラックスタイムといえばお風呂です。
お風呂は、ぼんやりタイムとしても最高のひとときとなります。
とくにお風呂のいいところは、スマホやパソコンから“開放される点です。
最近は防水機能搭載の機器も多くなっていますが、せめてお風呂にだけはスマホを持ち込むことなく、できるだけ“何もしないでぼんやりすることに時間を使うようにしてください。
入浴は毎日デフォルトモード・ネットワークを刺激することができる日常的ニューロビクスのようなもの。
毎晩ゆっくりと湯船に浸かりながら1日を振り返り、心行くまでぼんやりしましょう。
 
※脳のつながりをよくする『ニュービクス』とは何か
『ニューロビクス』とは、アメリカの研究者がつくった造語。
ニューロン(脳神経細胞)とエアロビクスを足してつくった言葉で、脳を鍛える健康習慣を指しています。
「脳の老化を99%遅らせる方法 より」
 
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 寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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