もっとも疲れているのは自律神経の中枢がある脳

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もっとも疲れているのは自律神経の中枢がある脳
 
 疲労は、実はこの自律神経の消耗と疲弊によって生じるのです。
 
たとえば、ゴルフやジョギングを終えると、「体が疲れた」と感じます。
しかし、30度を超える蒸し暑い日に運動するのと、涼しい快適な環境で同じ運動をするのとでは、運動後の疲れに大きな差が生じることは誰しもが経験的に知っていることでしょう。
つまり、同じ運動量で同じように体を使っても、環境や条件によって体温や心拍の調整などをつかさどる自律神経への負担に差があって、疲れ方が大きく違うのです。
このことは、運動時に見られる疲労が、体ではなく自律神経の疲労を反映していることを裏づけています。
 
運動に限らず、デスクワーク、緊張するコミュニケーションの場においても、交感神経が優位になります。
交感神経が優位な状態で休息や睡眠をとらずに、無理に活動を続けると、やがて自律神経の中枢、つまり、コントロールセンターが疲労を起こします。
 
では、その自律神経のコントロールセンターとは一体どこなのでしょうか。
それは、脳の中にあります。
 
脳は千数百億個を超える神経細胞(ニューロン)の塊です。
大きくわけて「大脳」「小脳」「脳幹」という3つのブロックからなります。
 
自律神経の中枢であるコントロールセンターとは、脳幹にある「視床下部」と「前帯状回」という部分です。
我々が疲労を感じたとき、まさにここが疲れていると言えるのです。
 
誰しも疲れてくると、頭痛やめまいがする、眠気に襲われる、ぼーっとする、血圧が変動して立ちくらみがする、耳鳴りがする、体温調節がうまくいかなくなって火照る、バランス感覚を失ってふらつくといった症状が出てきます。
これら「自律経失調症」の症状こそ、自律神経とそのコントロールセンターが疲労でダウン寸前まで追い込まれているサインでもあります。
このようなときは、すぐに活動を停止して、休息をとるべきなのです。
「すべての疲労は脳が原因2 より」
 
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 寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
最近の研究で、ビタミンB12はバイオリズムにかわっていることがわかってきました。
不規則な生活が続くと、バイオリズムが乱れて、自分の意思で起きたり、眠ったりできなくなります。
昼間居眠りをするようでは仕事に支障をきたしかねませんそこで、試してみたいのがビタミンB12です。大量にとると、バイオリズムの回復に役立つと考えられています。
海外旅行の時差ぼけも、なかなか解消しにくいものですが、B12を試してみてはいかがでしょう。
 
ビタミンB12の働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があり、実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめです。
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
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