眼精疲労は自律神経の疲労である

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眼精疲労は自律神経の疲労である
 
 本当は自律神経とそのコントロールセンターである脳が疲れているのに、体の疲れと間違えられるケースは少なくありません。
ビジネスパーソの多くが悩む「眼精疲労」もそのひとつです。
 
デスクワークでパソコンやタブレット端末を使い続ける、オンでもオフでもスマートフォンから目が話せない生活を送っていると、当然、目は疲れてきます。
 
眼精疲労の大きな要因は、自律神経とそのコントロールセンターの疲れ、つまり脳疲労にあります。
そのきっかけとなるのは、目のピント合わせ機能です。
 
ヒトの目は、パソコンやスマートフォンの画面のような近くのものにも、また、夜空に浮かぶ月のように遠くのものにも、自在にピント合わせを行なっています。
それを可能にしているのが、目のレンズに相当する水晶体の両端についた毛様体筋という筋肉です。
副交感神経が優位になると毛様体筋が縮み、レンズが厚くなって近くにピントが合います。
そして交感神経が優位になると毛様体筋がゆるみ、レンズが薄くなって遠くにピントが合うのです。
 
自律神経による目のピント合わせは、パソコンもスマートフォンもない原始時代に初期設定されたものです。
原始時代の自然環境では、緊張時には交感神経が優位となり、レンズを薄くして遠くの対象にピントを合わせて、外敵や獲物を探していたのでしょう。
そしてリラックスしているときには副交感神経が優位になり、狩猟や採集で得た食べものや抱いて育てている子どもなど近くの対象にピントを合わせていたのです。
 
この初期設定は変わっていないのに、いまのビジネスパーソンが置かれている状況は、原始時代とは正反対です。
仕事中は交感神経が優位であるため本来はレンズを薄くして遠くにピントを合わせるべきなのに、この数十年でパソコンやタブレット端末で仕事する機会が増え、近くに焦点を合わせなければならない矛盾した状況が生じているのです。
つまり仕事中、脳は交感神経優位なのに目のレンズには副交感神経優位になる信号を送ることになるわけです。
その結果、自律神経とそのコントロールセンターが混乱して疲れます。
これが眼精疲労の正体なのです。
眼精疲労にみられる頭痛やドライアイも実は自律神経の乱れによって起こるのです。
 
仕事中に目の疲れを感じたらデスクワークを中断し、窓の外の景色を眺めるなどして交感神経と副交感神経のバランスをとってください。
疲れを感じる前に、日ごろからそうした習慣を身につけておくことも重要です。
「すべての疲労は脳が原因2 より」
 
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 寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
 
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
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