ダイエットで元気がなくなるのは脳疲労が原因

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ダイエットで元気がなくなるのは脳疲労が原因
 
 減量のために、年中ダイエットで食事制限をする人がいます。
近ごろでは週末に断食をしたり、1日1食に抑える人も多いと聞きます。
空腹を我慢しながらこれらを続けることは、自律神経のバランスを乱しやすく、脳疲労の蓄積につながります。
 
動物が生き延びるうえで、空腹感はもっとも重要なサインです。
ヒトを始めとする動物たちはつねに食料を探し、食べ続けなければなりません。
食料がみつからないと飢餓に陥り、たちまち生命の危機が迫ってきます。
その危機を知らせてくれるのが、空腹感です。
 
空腹を強く感じるときは、危機に立ち向かうために交感神経が働いています。
交感神経は体内に蓄えている体脂肪やグリコーゲンを分解し、エネルギー危機を解決しようとします。
この段階になると体脂肪が分解されるため、ダイエットには効果があるかもしれません。
しかし、食べる量を大幅に減らすと、ぼうっとする、元気がなくなることがあります。
それは、エネルギー不足だけが原因なのではなく、自律神経を酷使した結果、脳が疲れているからです。
 
また、おなかが空いてイライラするのも、交感神経が高ぶっているサインです。
イライラすることも自律神経を疲弊させる大きな要因となり、悪循環に陥ります。
 
たとえば、日ごろは動物を襲わない野生の雑食動物でも、おなかが空きすぎると攻撃的になって動物を襲うようになります。
水族館の巨大な水槽では、いろいろな種類の魚類が混泳飼育されています。
違う種類の魚が共存できるのは、飼育技術の進歩に加えて、それぞれが好むエサを定期的に与えられており、おのおのが空腹ではないからです。
 
 野生動物の本能や条件反射は、ヒトにもあります。
我々は、スーパーやコンビニでいつでも好きなときに食料が調達できるにもかかわらず、強い空腹感があるとイライラを抑えることが難しくなります。
 
 空腹時にイライラするという症状の一方で、満腹になりすぎても、消化吸収、血流、心拍、血圧などの調整が必要になって、自律神経の中枢(脳にある視床下部と前帯状回)は疲れます。
仕事が忙しいからとランチや残業時に早食いする、ドカ食いする、夜遅くに食べる、ストレスが溜まっているからといってお酒を飲みすぎる、甘いものをまとめて食べるなど、肥満の原因となるような食べ方も、疲れを溜め込むのです。
 
空腹を我慢することも、暴飲暴食も、いずれも脳疲労を起こすことを覚えておいてください。
「すべての疲労は脳が原因2 より」
 
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 各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。
そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。
ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。
食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
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