
ファストフードを避けて、ゆっくりと食事をする
忙しいビジネスパーソンは、ランチ時などは待たずにすぐ食べられるファストフードや、コンビニで買った弁当で食事をすませる人も多いのではないでしょうか。
空腹を我慢しすぎると疲労とイライラがつのるため、何も食べないよりはいいかもしれません。
しかし、多忙な合間をぬってのせっかくの食事と休憩の時間です。
ここはひとつ、疲労回復を考えた食事を選び、少しでもゆったり過ごすことを考えてください。
ます、ファストフードは避けましょう。
ファストフードは孤食、早食いが前提なので、交感神経が優位になって疲れやすくなります。
※一人で食べる行為は、「生きるために食べる」という人間の本能を呼び起こす行為であり、満腹になるまでは交感神経優位の状態が続き、疲れをまねきやすくします。早食いで一度にたくさんの食べものが胃腸に入ると、消化吸収に関わる自律神経の負担となります。
次に、ファストフードはみかけよりカロリーが高く、疲れの誘因となる肥満をまねきます。
これだけで日本人が1日に摂取するカロリーの半分超に達します。
総じてファストフードは糖質と脂質が過多であり、野菜や海藻類などが足りないため、消化吸収によくない、また、栄養バランスがくずれてビタミンやミネラルが不足しやすいという弱点もあります。
さらに、ファストフードは食品の加工度合いが高く、生産性を上げて風味を高めるために多くの食品添加物が使われています。
ビジネス街や駅前に多い定食店も、忙しいときには重宝します。
定食店のメニューのほうが、ファストフードに比べて栄養バランスの点では優れていると言えるでしょう。
しかしながら、定食はひとつのトレーにご飯、主菜、副菜、汁物が全部載って出てきます。
ファストフード同様に早食いになりやすく、自律神経の負担を増やしかねません。
定食店を利用する場合は、同僚や仲間と連れ立ち、会話を楽しみながら、ゆっくりと食べることが理想です。
ランチだとどの店も12~13時の時間帯は込み合っているため、雰囲気に流されて早食いドカ食いになりがちです。
そこで、時間をずらして13時以降に来店し、適度にリラックスしながらのランチタイムを過ごしてください。
また、疲れているときこそ、和食の懐石料理、フレンチやイタリアンのコース料理が理想です。
懐石もコースも、前菜、メイン、デザートと1品ずつ運ばれてきます。
それだけで、早食いによる食べすぎを抑えることができます。
周囲の喧騒にせき立てられることもなく同僚や仲間と時間をかけて会話が楽しめる、また、必然的に食べるペースを落とすことになるため、副交感神経が優位に立って疲労軽減に役立ちます。
疲れている日のランチには、そういった食事を選ぶことも選択肢に入れましょう。
「すべての疲労は脳が原因2 より」
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。
そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。
ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。
食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
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